水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

<重罪三部作>ノンストップカタルシス

2016年02月25日 01時04分10秒 | 詩編
 緩やかに
 重い眼(まなこ)を開けば
 いっぺんに流れ出す
 モーツァルトの
 意地悪さ
 
 その奇妙な符号の氾濫に
 驚きを隠せない
 僕のタマシイ

 不明瞭な
 現存在の
 頼り無さは
 四角ばった
 邪な幻想に
 押し込まれて
 いつの間にか
 消えていく

 ああ、そして、真っ黒に染まってしまった僕の心
 そのまま、宛て処なく彷徨う日々の後悔を

 何度、54枚のカードに刻みつけて
 踊り続けることを
 選んだと云うのだろう

 時を
 滅多矢鱈に切り刻んで
 明日なんて云う
 白々しい鍋の中へと放り込んで
 真っ黒に濁るまで
 グツグツと煮込んで
 
 それらを
 君の中心へと
 注ぎ込むまで
 愚かな
 罪業を
 辞めることのない夜

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