チエちゃんのお父さんは、西部劇と時代劇のファンでした。
日曜洋画劇場が放送されるようになると、毎週、チエちゃんも一緒に観ていたものです。
日曜洋画劇場といえば、「サイナラ、サイナラ、サイナラ」のおじさん淀川長治さんが、長い間、解説を続けていた番組でしたね。
その頃、放送されていた西部劇は「マカロニ・ウェスタン」と呼ばれるイタリア製西部劇です。
中でも、チエちゃんの印象に残っているのは、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』の3部作。主演はいずれもクリント・イーストウッド。
荒野の用心棒(1964) - goo 映画
夕陽のガンマン(1966) - goo 映画
続・夕陽のガンマン 地獄の決斗(1967) - goo 映画
『荒野の用心棒』は、日本が誇る黒澤 明監督の『用心棒』をパクッた作品といわれていますが、面白いものはおもしろい。
(チエちゃんのお父さんは、もちろん黒澤監督の『用心棒』『七人の侍』のファンでありました。)
用心棒 - goo 映画 七人の侍(1954) - goo 映画
ひげ面にカウボーイハット、ポンチョ姿にくわえタバコがガンマンのトレードマークでした。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』で、マーティとビフ・タネンが決闘するシーン、ポンチョの下に鉄板を付けて弾除けにするのは『荒野の用心棒』イーストウッドのパロディあることは、皆さまご存知ですね。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990) - goo 映画
この後、『
ダーティー・ハリー』シリーズで、チエちゃんはすっかりクリント・イーストウッドのファンになりました。
イーストウッドの日本語版の吹き替えをやっていたのは、ルパン三世の声優さん 山田康雄さんです。イーストウッドの声とは全然似ていないのに、特徴のある話し方がお気に入りでした。
また、イーストウッドは『夕陽のガンマン』以前にテレビの人気シリーズ『ローハイド』にも出演していました。この作品もチエちゃん家では、忘れられない作品となっています。