チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

ようこそ! チエちゃんの昭和めもりーずへ

はじめての方は「チエちゃん」のカテゴリからお読みいただくことを推奨しています。 もちろん、どこからお読みいただいてもかまいません。

第27話 書初め

2007年01月05日 | チエちゃん
 クリスマスにはケーキを食べ、年末には餅つき、お正月には凧上げやトランプ、すごろくで遊び、たくさんお年玉をもらった冬休みも、あと2日を残すだけとなってしまいました。

 そろそろ、宿題の仕上げにかからなければなりません。
冬休みの友(福島県の皆さんにはお馴染み。国語・算数・理科・社会の4教科をはじめすべての教科が網羅された20P~30Pの冬休み限定問題集)は、年内のうちにほとんど済ませてあります。
あとは、どうしても分からない問題数個を残すのみ。
チエちゃんは、今夜、お母さんに聞いてみようと思っています。

 残るは、書初めです。
毎年1月2日に書こうと思ってはいるのですが、来客があったり、ついテレビの特番を見てしまったりでなかなかできず、「まあ、明日があるからいいか」と思っているうちに、とうとう冬休みも残り2日となって、慌ててお習字の道具を取り出す羽目になります。

毎年「お正月」とか、「お年玉」、「新しい年」などお正月らしい御題が出ています。
今年の御題は「初日の出」です。

新聞紙を敷き、黒いフェルトの下敷きの上に長い半紙を置きます。

最初の一筆、 `

あっ、失敗。クルクルと丸めてポイ!

次の半紙を置きます。今度は何とか書きました。
気に入らないなあ。
そうだ、お手本を下に置いて書き写せばいいんだ。
ところがドッコイ、お手本は半紙よりも小さくて、なぞって書くとかなり小さい文字になってしまいます。どうすりゃいいのよ。

悪戦苦闘の末、何枚か書き上げてはみたものの、こちらは「初」が良いけど「の」がダメ。
あちらは「の」が良いけど「出」が大きすぎ。
ああ、もう面倒くさい!
どれでもいいや。

かくして、今年の書初めは終了となるのでした。

うれしいNews!

2007年01月04日 | おしらせ
   
うれしいお知らせがあります。
チエと同じ時期にブログを始めたお友だちのさじカンさんから
ご好意で、チエちゃんのイメージイラストをいただきました。
(実はチエがおねだりしました)
色気のなかった〝チエちゃんの昭和めもりーず〟に華が咲きました。
チエちゃんのプロフィール肖像として、末永く使わせていただきます。
ありがとうございました。

さじカンさんは、ブログ「イラストの缶詰」の管理人さんで、
プロのイラストレーターです。
さじカンさんの作品や楽しいお話がいっぱいのブログです。
ぜひ、みなさんも訪ねてみてください。
きっと、あなたを優しい気持ちにしてくれますよ。



       



第26話 お年玉

2007年01月02日 | チエちゃん
 みなさま、楽しいお正月をお過ごしのことと存じます。
〝チエちゃんの昭和めもりーず〟を今年もよろしくお願いします。

 子どもの頃のお正月の楽しみと言えば、何と言ってもお年玉です。

 昨夜、元朝詣りを済ませてから休んだチエちゃんは、元日の朝、遅い時間に起きました。
もう、家族みんなが起きています。
茶の間に行き、「明けましておめでとう」のあいさつをしました。
すると、おばあちゃんがおめでとうと返事を返しながら、お年玉をくれました。
おじいちゃんも、

 ばあちゃんがやったんなら、じいちゃんもくれなんねえな

そう言って、財布を取りに自分の部屋に行きました。
おじいちゃんとおばあちゃんは、孫の喜ぶ顔見たさに財布の紐が緩みます。
チエちゃんは内心「やったあ」と大喜びです。

お母さんからも、お父さんとお母さんの分としてお年玉をもらいました。

 こうしてもらったお年玉を何に使ったのか、これについてはあまり記憶がありません。きっと、マンガ本とか駄菓子とかしょうもないことに使ってしまったのでしょうが、自由に使えるお金というのは、とにかくうれしかったものです。

 ただ、チエちゃんにはお年玉に関する嫌な思い出があります。

この地方では、お正月に親戚同士が年始の挨拶にお互いの家を訪問するという風習がありました。お歳暮を贈らない代わりに、年の始めに何がしかの贈り物を持って訪問し、頂いた家ではご馳走して歓迎します。
この時に、子どもたちは親戚のおじさんから、お年玉を頂いたものです。

チエちゃんが中学生になったとき、弟たかひろ君は小学3年生でした。
中学生と小学生ということで、おじちゃんはチエちゃんには2千円、たかひろ君には千円のお年玉を渡したのです。
チエちゃんはなんだか弟がかわいそうでした。
いくら年が違っても同じ姉弟なのに、差をつけるなんて。

チエちゃんは大人になったら、絶対にお年玉で兄弟姉妹に差をつけることはしないと誓いました。
だから、今でもこの誓いは守っています。