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時悠人chosan流処世術

★怪文書と真偽

2006-03-06 10:07:44 | 日記・エッセイ・コラム

 ホリエモン・メールの真偽問題に翻弄された二週間。一応、形式的には沈静化したかのようだが、波紋はより大きなうねりとなっている。永田議員の懲罰問題や、民主党執行部の責任問題も消化不良のままだ。

 世の中に飛び交う怪文書の数はおびただしい。企業法務、広報、人事の経験を通じて数十通の怪文書や告発文書にお目にかかった。スキャンダラスなものから深刻な内容のものまで、いずれももっともらしく書かれているものだ。その真偽を確認する方法はただ一つしかない。

 裏をとることだが、個人の情報収集能力には限界がある。私は、匿名文書については薄気味悪さが残っても、真剣に取り合わない立場を貫いた。結果として、ことをうやむやにしたのかも知れない。だが、他人を誹謗・中傷するときに、正体不明の怪文書を信用しろと言う方が虫が良すぎると思っている。

 永田議員は、情報提供者との信頼関係を失いたくないから名前を言えない風な発言をしたが、ナンセンスだ。彼一流の美学かも知れないが、国会や世間を混乱に陥れた張本人をかばう必要がどこにあるのか。情報提供者の氏名を公表しない限り、本問題は解決しないし、偽メールを作成したのは議員自身ではないのかと邪推すらされると思うのだが。