新聞各紙の一面大見出しで踊る「ライブドア株上場廃止決定!」の文字。これで事件が決着したわけではないが、一応、次のステージへと新たな展開を見せることになる。
フジテレビのような大株主から個人投資家まで、利害関係者による損害賠償問題等、平松社長の苦労は並大抵ではない。それだけ、ホリエモンの罪が重いということになるが、マネーゲームの怖さも同時に学んでおくべきだ。
年金生活者やフリーターが無けなしのお金を投入した行為は、やはりリスクに対し無防備だったと思う。100万円を1年間銀行に預けて1000円程度の利子しか付かないご時世に、数万円単位で儲かるシステムにリスクはつきもの。投資もギャンブル的要素を含む以上、資金に余裕が無い場合は手を出すべきではない。
恥を承知で白状するが、私自身、過去にラスベガスで一晩に数十万円すったし、株で1000万円近くの損をした苦い経験がある。尤も、株は儲けるためではなく、経営責任をまっとうする覚悟からグループの親会社の株を購入したのが大暴落したもので後悔していない。
バブル崩壊後、長く続いた低迷状態に光明が射してきたが、高度経済成長は再来しないと心得ておくべきだ。「喉もと過ぎれば、、」と言うが,苦い経験を忘れることが無いよう注意したい。