連日、東京マラソンに関する話題で恐縮だが、それほどインパクトが強かったのだとお許し願いたい。と言っても、テーマは「東京都知事選」に関してだ。
都知事選とマラソンは無縁のようだが、首都マラソンの生みの親は石原都知事だし、スターターでもあった。また、マラソン開催には、東京五輪招致のプレイベントの要素もあるから、あながち的外れでもなかろう。
ここへ来て、対立候補に建築家の黒川紀章さんが名乗りをあげたが、その理由がふざけている。都知事とは親友の間柄と言いつつ、300万票の傲慢さとオリンピック招致反対を掲げて、花道を用意してやるのだと力説する。もし、石原さんが立候補しないなら自分も辞退するとまで言い放つとなると、東京都民を無視するだけでなく、選挙というものを冒涜しているとしか言いようが無い。政策の対立軸を明確にし、それを実行するために立つのではなく、私怨をはらす道具に利用しているとしか映らない。
対立候補を擁立出来ない民主党の迷走振りが拍車をかけて、菅さんが「推移をみつつ選択肢の一つ」と発言するようでは血迷ったのかと言いたい。タイトル通り、番外の茶番劇だが、どう決着するのか都民には迷惑な話でしかない。