愛読するランニング雑誌の最新号に、「脳年齢が若返る走り方教えます!」という特集記事が載った。
ボケや認知症、アルツハイマー病を予防するには、「前頭連合野」を鍛えるのが最良の方法と説く。「運動と前頭連合野の関係」に関する幾つかの研究論文を紹介し、運動するのとしないのとで、認知症の発症率が大きく異なることをデータで指摘している。
ウォーキングでも同様の効果が期待できるが、その場合、運動強度と時間・頻度がポイントになる。ウォーキングは、手軽に行えるので、高齢者には大人気だが、誤った認識の人が多いのは残念だ。気分転換というのなら別だが、体力維持・向上を目的とするなら、散歩レベルの強度では不十分だ。ウォーキングは、原則、100m/分(=6km/時間)の速度を心掛けたい。
私は、ランニング時には、心臓に過負荷をかけないため、心拍計を装着する。有酸素運動では、心拍数の目安を「(220-年齢)×負荷(0.6~0.7)」で算出する。私の場合、(220-64)×0.6=94となるので、心拍計を「100~120」で設定している。ゾーンを外れると、アラームが鳴り教えてくれる仕組みだ。同じコースを走っても、日により心拍数に違いが生じるので、健康センサーが働き体調の良否を判断できる。心臓の鼓動が刻む規則正しいリズムは、人生を謳歌する歌のように思う。