プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「利尻・礼文」道中記①

2007-07-28 10:10:25 | 旅行記

 7月25日15:00。飛行機が、予定より少し遅れて利尻空港に着陸した瞬間、機内は「オーッ」と、どよめいた。天候の状態によっては引き返す条件で、千歳空港を離陸したので、安堵の気持ちが声になって乗客を包んだ。

 この時期、一番気候が安定していると思い計画した旅行だったが、宿のご主人の話では、利尻・礼文の天候は、目まぐるしく変化するそうだ。別の狙いは、ウニ漁と昆布漁の最盛期。食への期待と、海抜ゼロでの高山植物を観る楽しみにあった。随分、欲張ったが、適度な満足感に満たされた三日間だった。

 滞在中、幸いにも傘を使うことはなかったが、ガスがかかり肝心の秀峰「利尻富士」の全景を見ることが出来たのは、1日だけ。とりわけ、礼文島の桃岩展望台から望む利尻の絶景が見られなかったのが残念だった。

 最終日の27日は、朝から強風に見舞われ、安全策を採りトレッキングの予定を中止。温泉保養施設で半日静養したが、別の発見があった。島にいると感じないのだが、上空の気象条件は複雑なようで、折り返し便の到着が予定より30分程遅れた。

 千歳空港で、乗り継ぎ案内をする地上係員の誘導を断り、二人で搭乗ゲートまで人を縫うように走った。「随分、早かったですねぇ。急がなくても大丈夫ですよ」と、迎えたパーサーがニッコリ。今年は、この種のトラブルに遭遇する回数が極端に多く、非常時のストレス耐性が強化され、要領まで覚えてしまった。千歳空港での乗り継ぎ時間が僅か数分しかなく、楽しみにしていたチーズとバターを買う機会を逸したことだけが心残りだった。