プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★雨中の墓参り

2007-07-16 09:09:16 | 日記・エッセイ・コラム

 早朝、雨の中を墓地公園に行くと、既に1台の車がゲート前に停車していた。縦列で開門を待ったが、定刻の5時になっても係員が姿を見せない。待つ身には時間の経過が長く感じられ、10分経過時点でついに車を道路脇に寄せ、墓まで走った。

 駐車場まで数百メートル。傘は役にたたず全身ずぶぬれになった。車に戻ると係員がゲートを開けている最中だった。私の前に来ていたドライバーが、文句を言っていたが男は無言で開錠すると、謝りもせず走り去った。車体に「総合警備保障」のマークがあった。足元の悪い日は、定刻よりも早く開門するのが思いやりというもの。プロとしては失格だと腹が立った。

 気を取り直して、好きなCD「夜のララバイ」(五木寛之作詞、藤田まこと唄)をセットした。『優しいという字を 人を憂うと読んでみる、、』で始まる歌は、スローで怒りのテンションを鎮め、『優しいだけでは生きられぬ 強くなるだけ心が寒い、、』のさびの部分まで来ると、平静さを取り戻した。

 担当者のルーズさを責めたが、定刻に遅れた事情があったかも知れない。理由も聞かない私が、怒るのは筋違いだと反省した。2題目は、『偲ぶと言う字を 人を思うと書いてみる』で始まる。お盆に相応しい詩が、心に余裕を与えてくれた。