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時悠人chosan流処世術

★政治家の品格vsメディアの節操

2009-10-02 10:03:29 | 日記・エッセイ・コラム

 題名に「品格」を付けた本が店頭に所狭しと並んだ時期があったが、最近、とんとお目にかからない。流行語のようにすぐに消えていくほど、節操がない概念ではないだけに、目立たぬところで凛として構えていてほしい。

 最近、「政権が交代しただけで、こうも色んな注文が殺到するものか」とつくづく思う。勿論、民主党政権への期待の表れなのだが、反面、ずいぶん虫が良すぎる気がしてならない。長期間、自民党政権を支持して来た人達まで、手のひらを返すような発言をしていると、虫唾が走る。

 今年度の補正予算見直しで、補助金が削減されると、教材の購入が出来ないと学校現場の声を取り上げて批判するメディア。ごていねいにも、セロテープを貼った人体模型をアップにして、如何に古い物かを訴えていた。20年も30年も看過されていた問題の本質を問うべきで、補正予算の見直しとは無縁だ。

 政権交代で、すべての問題が解決する筈もない。緊急度の高い施策を優先するのは当然で、政治家に「品格」を求めるなら、メディアも「節操」を旨としたいものだ。