広島市と長崎市が共同で、2020年の夏季五輪開催に名乗りをあげる意向を固めたとのニュースに快哉を叫びたい。さきの東京落選時には、投入した費用が無駄になったと思ったが、広島・長崎の場合は、全く別次元の問題として歓迎したい。
先日、オバマ米大統領が「ノーベル平和賞」の受賞者に決まった。受賞理由は、プラハ演説にあると言うが、成果は皆無だけに、選考過程が秘密めいていて、政治的意図を感じていた。周囲の反応も、「今後への期待感」としているが、本人には無言の威圧で重圧となろう。アフガンやイラク・イラン問題などをどう処理していくのか、世界中が従来以上に監視することになる。
一方、「平和の祭典」を招致する広島・長崎は、アメリカが原爆を投下した世界で唯一の都市だ。これほど、インパクトの強い「平和へのメッセージ」は無い。少なくとも、これでアメリカが立候補する余地は無くなると、絶妙のタイミングに溜飲が下がる思いだ。