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時悠人chosan流処世術

★無駄の判断

2009-10-07 09:48:16 | 日記・エッセイ・コラム

 平成21年度補正予算の見直し作業で、速報値だが約2.5兆円強が捻出された。メディアの論調は、民主党がマニフェストに掲げた政策実行に必要な財源が確保出来ないと批判的だ。

 「無駄使いを排除し、財源に充てる」「補正予算から3兆円削減する」との発言を担保に、「まだまだ不十分」との評価が大勢を占める。中には、「補正予算は無駄ばかりだと言っていたのに、立場がかわると何も出来ない」と、こき下ろす評論家すらいるが、私の評価は全く逆だ。

 補正予算が100年に一度の大不況の緊急対策を盛り込んだのであれば、今の時点で予算が執行されていない方が不自然だ。執行前であっても、具体的な準備に着手していても何ら不思議ではない段階で、よくもこれだけ捻出できたものだと感心している。

 「現場を見ないで机上で何が分かる」「事前に地元の自治体の了解をとるべきだ」等の愚痴は心情的に理解する。が、多くの有権者が「政権交代」を期待した現内閣に対し、地元への利益誘導を叫ぶようでは、この先、真の意味での構造改革は望めない。今後、もっともっと重く痛い思いを覚悟しておくつもりだ。