ホテルの露天風呂から仰ぎ見た羊蹄山に日の出が訪れた。三日間の滞在中、唯一全景を現した一瞬だった。富士の別称を持つ山は多いが、私の知る限りでは、羊蹄山ほど酷似している山はほかにはない。 二週間ほど前、「 露天風呂と羊蹄山、そして自家農園栽培の有機野菜」が売りのホテルだと、TVの旅番組で紹介されたのをみて、衝動的に思い立った。 紅葉も終わりに近づき、11月下旬のスキー場開きの準備に追われる端境期だったので、客足が少なく、静養には最高の条件だった。
幸い、傘を使うことはなかったが、曇天続きで秋の晴天下の紅葉見物とはいかなかった。別の機会にご紹介するが、来年の再訪を決意するのに時間を要しない程、得るものの多い旅だった。(右上は倶知安駅前)