プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★ニセコで見たFor Sale!

2009-10-27 09:08:32 | 日記・エッセイ・コラム

0910_058_2 0910_057  雪質の良さでは世界最高と評されるニセコが、スキー人口の減少で低迷していた頃、一人の豪州人の青年実業家が救世主のように出現した。パウダースノーと呼ばれる雪質の良さが口コミで広がり、それまでカナダやヨーロッパに出掛けていたオーストラリアのスキー客がニセコを訪れ始めた。0910_061 0910_062

 2000年頃の固定客は200~300人だったものが、ここ数年で年間5,000人規模にまで膨張し、ニセコは活気を帯び、ミニ・バブル状態になった。だが、私が実感したのは、昨年暮れのリーマンショックの余波の顕著さだった。スキーシーズンとの端境期ではあるが、ニセコ・ヒラフの別荘タウンには、「For Sale」の看板が目立ち、ゴーストタウンのようにひっそりと静まり返っていた。

0910_066 ラフティンぐ・シーズンは、間もなく幕を閉じる。羊蹄山の山ろくに広がるニセコ比羅夫のホテル群の一角では、冬の準備が急ピッチで進んでいた。しかし、多くの売り物件を見ているうちに、人類が大自然を破壊し、文明を謳歌すれば、そのツケは経済危機の形で跳ね返って来るのだと、思えてきた。