5月7日朝、弘前からJR五能線「しらがみ2号」に乗り、約40分で五所川原に着いた。ここで津軽線に乗り換え、芦野公園まで27分だ。80haの広大な自然公園には約2,200本の桜があり、日本さくら名所百選に選ばれている。
芦野公園がある金木町は、太宰治の生家「斜陽館」と津軽三味線発祥の地。680坪19室を誇る斜陽館の豪邸も凄いが、津軽三味線会館でのライブは、傾聴に値する。
金木町と言えば、地吹雪体験ツアーとストーブ列車が有名なほどの厳寒の地。この地方の厳しい風土が津軽三味線の音色を産んだ歴史を知ると、旅情が一層高まった。
昼食をとった後だったが、金木駅の二階にある「ぽっぽ家」で、名物の十三湖のしじみラーメンを欲張り、五所川原駅に向かった。駅から徒歩数分で、立倭武多の館に着く。毎年8月4日~8日の祭りに使用される立倭武多3体が常設展示されており、高さ22m、総重量17tに及ぶ巨大な立倭武多に度肝を抜かれた。
受付の人に「祭り期間中、宿を確保する秘訣」を問うたら、「一番はツアーに参加すること、二番目は1年前から探すこと、三番目は現地の友達を作ること」と、笑って答えた。津軽の旅は奥が深く、次の新たな目標が出来た。