プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★四海波高し!

2010-05-27 09:31:19 | 日記・エッセイ・コラム

 友人から届いたメールに、「君のことだから、最近の政界の体たらくに地団太踏んでいるだろうな」と書いてあった。私は残念だとは思っているが、連立政権の危うさは想定内のことなので、怒りを感じていない。

 数十年来かかって溜まった澱を政権が交代しただけで、一挙に解決すると期待する方が虫が良すぎると思う。国民が自己の利益を優先する政策を求めれば、おのずと結果は明らかだ。

 好例が、普天間基地の移転問題。沖縄の負担軽減に賛成しても、自分の所に来るのは反対する「総論賛成・各論反対」のマインドだ。「子供手当」にしても、貰えるのは有難いが、もっと待機児童施設を作ってほしいと要求がエスカレートする。

 弘前城公園に隣接する藤田記念館を訪ねた際、「四海高眼空為無人」の掲額を思い出した。大所高所から四海を見渡す器量を持った人材が居ないのが虚しいと嘆くよりも、我々一人ひとりが「民主主義とは何ぞや、国民主権とは何たるか」を、真剣かつ謙虚に学ぶべきときだ。社会主義国かと錯覚するような際限無い国民の欲望を満たすことは不可能と心得たい。