国会の迷走振りにもじっと我慢し、静観したいと思っていたのに、昨夜の前原外相辞任で政局が一挙に流動化しそうな気配になってしまった。
野党は、一気に解散・総選挙に追い込もうと勢いづいているが、本当にそれで良いのだろうか? 世のオピニオン・リーダー層は、「与野党が実行可能なマニフェストを作成し、選挙で国民の信を問うべき」だと主張するが、内向きで非現実的な意見でしかない。
23年度予算案と関連法案を横に置いて、膨大な時間と費用をかけて政治空白を作るリスクをどう理解すればよいのだろう。外交日程だけでも超過密スケジュールで、外国からの不信感が増すのは必至だ。
小泉改革の危うさに警鐘を鳴らし続けてきた立場としては、あの9.11選挙で自民党に一票を託した有権者自身が猛省すべき時だと思うのだが。私自身は、今後の日本を支えて行く人達の選択に従うしかないと覚悟し、黙して世の動きを見続けるつもりでいる。