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時悠人chosan流処世術

★事実は小説より奇なり

2018-05-01 09:44:25 | 日記・エッセイ・コラム
 20数日間におよぶ逃亡の末、昨日、脱走犯が広島市内で逮捕された。地元漁師の常識を超え、海を泳いで渡った蛮行は、まさに「事実は小説より奇なり」だ。

 かつて、NHKの番組「私の秘密」は、高橋圭三の「事実は小説より奇なりと申しまして、世の中には変わった珍しい、あるいは貴重な経験や体験をお持ちの方が沢山いらっしゃいます。」で始まった。

 名文句に感心して諳んじたが、大学生になって、ルーツがイギリスの詩人バイロンの作品と知った。

 ついては、学生時代、仲間と肩を組みあい、蛮声を張り上げて歌った寮歌。まず、母校の前身にあたる四校寮歌「北の都」で始まり、次は、宿敵三校へ攻め込む応援歌「南下軍」と続いた。

 三校寮歌の代表は「逍遥の歌(紅もゆる)」だが、「琵琶湖周航の歌」の方が、四校生の漕艇部の遭難事故を連想させ、私の記憶に残る。

 ”波のまにまに~”と口ずさむと、海を泳いで逃げる脱走犯の姿がダブった。琵琶湖で命を落とした未来ある若者と世間を騒がせた脱走犯では、落差が大きい。