プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★ハイサイ!「渡嘉敷島マラソン」

2009-02-10 10:20:10 | 日記・エッセイ・コラム

 渡嘉敷マラソンの旅は、出立前からボケを絵に描いたようなトラブル続きだった。

 前日の夕方、最終確認のつもりでJALのマイページを検索したら、「該当事項なし」との表示。いつもなら、搭乗券購入・決済・座席予約・webチェックインまで済ませて空港へ向かうのに、手配そのものを失念していたのだ。往路の航空券は、購入できたが、帰りの便が満席で、1週間の滞在予定を2泊3日に短縮するしかなかった。

003 那覇空港に着き、行きつけのホテルで昼食後、満開の緋寒桜を見てようやく心の平静を取り戻すことが出来た。ところが、悪い事は重なるもの。慎重を期して、前日中に乗船券を購入しようと那覇港へ行くと、渡嘉敷島行きは2㎞離れた「那覇泊港」(通称”とまりん”)からだと教えられた。”とまりん”の窓口で尋ねると、「乗船券は当日しか販売しない」とのこと。乗船申込書を貰いホテルへ戻った。

 7日朝、窓口で「満席です」と断られ、「フェリーなら大丈夫」との返事。那覇~渡嘉敷島間の所要時間は、高速船で35分、フェリーで70分だが、高速船は事前予約制で乗船券を当日買うルールだという。不親切だと思ったがあとの祭りで、フェリー券売り場へと急いだ。

 フェリーは1日1便だが、マラソン大会当日は3便に増発し、那覇から日帰りで参加できる。沖縄時間とも言うべきか、定刻の9時を過ぎても係員は「全員乗るまで出ませんから安心して下さい」と無頓着だった。私達夫婦は列の後ろから2番目で、最後尾は、ナント!前年の優勝者で「招待選手」(亜細亜大学2年生)だった。

 「僕、レースに間に合いますかね?」と不安な表情がのぞき気の毒だった。結果は、彼が総合優勝で憂さをはらした。”ふれあいパーティ”でお祝いを言おうと思ったのだが、午後5時の臨時便で帰京したと知り、招待選手に対する事務局の処遇にも腹が立った。「来年の箱根駅伝に出たら彼を応援しよう」と、妻と誓った。


★第4回鯨海峡とかしき島一周マラソン

2009-02-09 10:16:21 | スポーツ

018 2009年2月7日に開催された「第4回鯨海峡とかしき島一周マラソン大会」は、私たち夫婦にとって異例づくめの大会になった。出発前から現地に着くまでの間、トラブル続きでレース本番が思いやられたが、結果は逆に良い目が出て、忘れえない大会の一つになった。失敗談は、次回、ご紹介する。

020 017 起伏が厳しいとの事前情報に、一周マラソンにするか10㎞にするか、エントリー時点でさんざん迷った挙句、私は1周(20.901㎞)、妻は10㎞を選んだが、いずれのコースも想像以上にきつかった。

一周の部は、スタート地点の後方に見える山の斜面を頂上まで登り、林道に沿って島を一周する。3㎞過ぎから上りにかかり、4㎞から6.5㎞にかけて約180mを一気に駆け上がる。その後、小刻みなアップダウンを繰り返しながら、13㎞地点まで約150m下り、再び1㎞の間に70mを上る。上り終えると今度は、1㎞の間に90m近くの下り坂だ。下り終えると、もう一度、1㎞で90mの急勾配が待ち受けている。17㎞からゴールまでは、下り坂になる。実にタフなコースだと思う。

 最初の上りで、弱音を吐きそうになりながらも、何とか踏みとどまったが、13㎞過ぎの上りで遂に足が止まった。何度も頭から水をぶっかけ、真夏のような暑さと闘いながら、何とかゴールを果たした。記録は、2時間21分47秒(166位/331人)だった。025_2 032 妻の方は、年代別(60代)の大会記録を13分更新し、優勝した。 沖縄との相性が良いようで、4大会で2度目の栄冠を手中にし、ご満悦だった。レース後の”ふれあいパーティ”は、遠来のランナーを温かく歓迎してくれ、小さな村の一大イベントは夜遅くまで続いた。


★気分転換

2009-02-05 10:10:07 | 日記・エッセイ・コラム

 今冬の金沢は、積雪量が少なく、気温も平年よりは高めだが、年々寒さに弱くなってくる身には結構厳しい日が続いている。こんな時節には、温暖な沖縄への逃避行が一番とばかり、「渡嘉敷島一周マラソン大会」(20㎞)への参加を兼ねて、明日出発する。

 ここ数年間、冬は沖縄で過ごす機会が多くなり、マラソン大会だけでも5回目になる。特に、沖縄のマラソン大会は、制限時間が長く、イベントが盛りだくさんで楽しい。

 NAHAマラソンや沖縄マラソンは、参加者数が多く、ゆっくり走りを楽しむジョガーの祭典だ。NAHAマラソンなどは、沿道の声援や私設エイドの充実振りに目を見張るばかりだ。ただ、中間点で棄権するランナーが半数近くいて、やや緊張感を欠くきらいがあるが、走りそのものを楽しむにはお勧めの大会の一つといえよう。

 過去、ホノルルを3回走ったが、マナーに欠ける人が多く、期待外れの印象が拭えない。最近は、ホノルルまで行かなくても、私のようなゆっくりランナーでさえ、国内で十分楽しむことが出来る大会が多くなってきた。制限時間5時間以内の走力の持ち主なら、まだまだ他にも楽しい大会が沢山ある。今回は、レースは二の次で、本島以外の観光を兼ねて温暖な気候に浸ってきたいと思っている。


★語学留学の効果?

2009-02-03 10:04:22 | 日記・エッセイ・コラム

 甥から、「息子が英語を勉強したいのでハワイの大学に留学したい」と言うのだが、どうしたものかとの相談を受けた。娘二人を海外に行かせた際には、「女の子を外国に出すなんて危険だ」と、批判した甥に相談されるとは皮肉だが、「見聞を広めるのであれば有効だが、英語力を磨きたいのだったら無駄だ」と答えた。

 海外留学やワーホリを志す若者が多いが、その効果となると甚だ疑問だ。昨年暮れ、オークランド空港のDFSで働いている女子学生は、「日本人観光客のためにアルバイトしている」と言った。「目的は何なの?」と問いたくなる。これから検討する人達の参考になればと思い、娘二人の例をご紹介する。

 姉は、卒業旅行を口実に出掛けたアメリカで就職試験を受けた。親は、採用通知を受けて初めて知り、激怒したが、後の祭りだった。顧客苦情処理担当に配属され、相当苦労したようだが、自分で選んだ道だけに弱音を吐かなかった。2年後、東京支店への配属希望が叶えられ帰国した。結婚して家庭に入った今は、個人旅行をするのに不自由しない程度の英語力でしかない。

 一方、妹の方は、学生時代にTOEIC800点レベルに達した。その後、ワーホリの梯子をしてニュージーランドに落ち着いた。会話力は向上しても、英語圏では、英語が話せて当然。就職するためには、それ相応のスキルが求められるという単純な理屈にようやく気付いたようだ。一念発起し2年がかりで、通訳の資格を取得したが需要は殆どない。

 以上、身内の恥をお話したが、目的を明確にした上で海外へ出かけないと後悔することになることだけは明白だ。本当に英語力を習得したければ、日本語のメディアが全く目につかない英語圏で生活することだ。外国で日本人同士で群れる生活環境では、成果は期待出来る筈もない。


★ニュージーランド旅行の留意点

2009-02-01 10:28:26 | 日記・エッセイ・コラム

 近年、海外旅行、或いは、ロングステイ先として人気上昇中のニュージーランド。その理由に、自然の豊かさと過ごし易さ、治安の良さが挙げられている。いずれも間違ってはいないが、鵜呑みにできない。パックツアーであれば、添乗員やガイドがある程度、注意を払ってくれるが、個人旅行を考えているのなら、現地の情報を事前に収集しておかないと、苦い思いをすることになる。

 先ずは、車の運転についてだが、日本と同じ左側通行なので違和感はなく、機動力を発揮し易いので、レンタカーを利用する若者が多いようだ。だが、交通ルールは極めて厳しい。日本と違うのは「右折車優先」なので、気をつけたい。また、一般道でも郊外へ出れば、対面式・片側一車線でも制限速度100㎞なので、景色に気をとられていると事故のもと。所々で、60㎞、40㎞の表示板があり、それを守らないと厳罰を科せられる。また、後部座席でシートベルトをしていないと罰金をとられる点も覚悟しておくこと。

 また、自然環境に対する意識が高い国だから、ダウンタウンや公園で、ペットボトルや空き缶が転がっていないのに驚く。うっかりポイ捨てしようものなら、恥をかく程度では済まない。日本人は、最大の都市(オークランド)を好む傾向があるが、治安も良くなく、ごみごみしている印象が強く、私は好きになれない。

 ニュージーランドは、ヨーロッパのように、古い歴史が息づいている国ではない。経済的に決して豊かでなく、美味い料理が揃っているわけでもない。農産国だが、日本のように温室栽培で季節感を失うことなく、季節の旬の物を享受する国だ。自然志向派で、のんびり時の流れを楽しむことが出来る人でないと退屈で、この国の本当の良さは理解出来ない気がする。