10月17日、箱根駅伝の予選会が開催された。第1回大会が1920年というから、実に長い歴史を誇るが、関東地区の大学だけの対抗戦にもかかわらず、高い人気を維持している。
私のような低レベルの市民ランナーでも、「マラソンは見るより走るもの」だと思うが、駅伝は見ていて楽しい。黙々とひた走るマラソンに対し、駅伝は区間毎に熾烈な勝負を展開し、大逆転もあるので飽きさせない。
新春恒例のイベントだが、テレビに映るチームのかげで、シード校もれしたチームが本戦に向けて熱い戦いを繰り広げる。母校の名誉をかけて、死に物狂いでしのぎを削る姿は純粋だ。メディアが、ランナーの復活劇や家族愛をドラマに仕立てて、視聴率稼ぎに躍起となる。
来年の正月は、20年ぶりに家族4人が自宅で顔を揃え、騒がしくなるが、テレビの駅伝は欠かせない。型どおりの低俗番組よりも、箱根路を走る学生達のひたむきな姿が新年には相応しい。