プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★金沢の新名所~大乗寺丘陵公園~

2010-05-17 14:38:02 | 日記・エッセイ・コラム

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小学生の頃、野田山までスキー遠足に出掛けた思い出があるが、公園と畑に変貌した。いまは、私のジョギング・コースで、自宅から山腹の大乗寺までの約3.8㎞を週3回、妻と一緒に往復する。たかだか100mに満たない山だが、遠くに日本海を望む眺望は心を和ませる。010 総面積約22haの公園が完成すれば、「見晴らしの丘」「梅園」「お花見広場」の他、「萩・あじさい・つばき・もみじ」園など、四季を通じて市民の憩いの場所になる。014

 開発が進むのは時の流れだが、大乗寺の佇まいは、今なお変わらぬ威厳を放っている。大乗寺で日々の平穏に手を合わせ、帰路に着くコースに迂回路が加わり、新たな楽しみが出来たと喜んでいる。

 次回更新日は、5月24日予定。


★佐渡さん万歳!

2010-05-13 09:56:20 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜、春風亭昇太・柳家花禄二人会の笑いの余韻を抱えて帰宅したら、佐渡裕さんがベルリン・フィルの定期演奏会で指揮をとるニュースに接した。最近、暗いニュースばかりだけに、快哉を叫びたい。

 096_218 ベルリン・フィルは、カラヤンが30数年にわたり黄金時代を築いた世界屈指のオーケストラ。過去、ベルリン・フィルで指揮をとった日本人は、小澤征爾だけで二人目の快挙になる。佐渡さんは、指揮台の上で飛び跳ね、激しく腕を振って汗が飛び散る程、情熱的なスタイルが特徴だ。

 彼は、今年2月にパリからベルリンに引っ越し、その夜に訪ねたレストランで、小澤さんに偶然会ったとか。その後、待望の第一子が誕生。指揮決定の朗報が届いたのも、彼の49歳の誕生日前日というのも、何か因縁めいている。

 と同時に、小学校の卒業文集に、「将来の夢は、ベルリン・フィルで指揮をとること」と書いていたエピソードは、彼の志の高さを物語る。バーン・ステイン最後の弟子で、小澤征爾に見出された彼が、来年5月、ベルリンで指揮をとる姿を隠れたサドラーの一人として、心待ちにしている。


★脳の老化防止策

2010-05-12 09:54:35 | 日記・エッセイ・コラム

 ある著名な作家のエッセイに、「脳の老化防止には料理と旅行がよい」というものがあった。体力的な健康には、フィットネス・クラブや健康食品・サプリメントも良いが、脳の健康には料理と旅行がお勧めだと。

 自分で料理すれば、素材の選び方・調理方法、或いは、調味料の調合・盛付け方等を考える。また、旅行は、計画をたて、交通機関やホテルの予約までの一連の作業をすることが重要で、漫然とツアーに参加するのではないと説く。

 ともに、実践を通じて脳の思考回路を鍛える効果が期待できるという趣旨だ。両方とも実践していることなので、我が意を得たりの思いだった。だが、私の場合、健康志向ではなく、料理は妻との役割分担(義務工程?)であり、旅行は共通の趣味というだけのことなので、余り誇れるものではない。

 料理や旅行は一例であって、日頃の何気ない日常活動のなかに、心がけ次第で健康に役立つ効能が潜んでいるとの指摘と解釈したい。何気ない活動を深く掘り下げ、独特の筆致で論理構成する鋭敏な感性に感服した。


★津軽の魅力

2010-05-10 09:34:15 | 日記・エッセイ・コラム

 5月7日朝、弘前からJR五能線「しらがみ2号」に乗り、約40分で五所川原に着いた。ここで津軽線に乗り換え、芦野公園まで27分だ。80haの広大な自然公園には約2,200本の桜があり、日本さくら名所百選に選ばれている。Photo

 芦野公園がある金木町は、太宰治の生家「斜陽館」と津軽三味線発祥の地。680坪19室を誇る斜陽館の豪邸も凄いが、津軽三味線会館でのライブは、傾聴に値する。Photo_2

 金木町と言えば、地吹雪体験ツアーとストーブ列車が有名なほどの厳寒の地。この地方の厳しい風土が津軽三味線の音色を産んだ歴史を知ると、旅情が一層高まった。

 昼食をとった後だったが、金木駅の二階にある「ぽっぽ家」で、名物の十三湖のしじみラーメンを欲張り、五所川原駅に向かった。駅から徒歩数分で、立倭武多の館に着く。毎年8月4日~8日の祭りに使用される立倭武多3体が常設展示されており、高さ22m、総重量17tに及ぶ巨大な立倭武多に度肝を抜かれた。

 受付の人に「祭り期間中、宿を確保する秘訣」を問うたら、「一番はツアーに参加すること、二番目は1年前から探すこと、三番目は現地の友達を作ること」と、笑って答えた。津軽の旅は奥が深く、次の新たな目標が出来た。


★散り桜の風情~弘前~

2010-05-09 14:22:22 | 日記・エッセイ・コラム

20105_032_3 1月の沖縄「八重岳さくらまつり」に始まり、桜前線の北上に合わせて桜の名所を訪ねた旅も弘前と津軽鉄道の芦野公園で終った。大型連休明けでも十分楽しめるとの情報をたよりに、満を持して弘前公園を訪ねたのだが、公園入り口に「桜散り情報」の高札を見つけ、ガックリ。連日の好天で満開が早まったとの釈明文まで添えられていた。 天守閣を仰ぐ名物スポットは、大勢の花見客で混雑していたが、主人公は五分散りで色あせていた。20105_003 「花吹雪と花筏を楽しむ」ことにして、園内をゆっくり散策した。心の持ち方次第で、違った風情を感じるから不思議なもので、日頃、見過ごすような景色に目が向いた。20105_045 20105_049 通称「桜のトンネル」方面へと抜ける道筋に、桜の木々の間に大きな銀杏の木の根が存在感を示していた。  ピークを過ぎたとはいえ、遅咲きの桜も多く、花見気分を味わうことはできた。20105_009 20105_010 20105_024_2 「日本一太い桜」の巨木も見事だし、お濠に散った花ぶらに浮かぶボートも風情があった。20105_061 金沢が誇る兼六園の5倍にあたる2600本をこす桜の織りなす花模様は本当に心を癒してくれた。20105_055 20105_056桜の美しさは、散り際が見事だからこそ際立つのだと思う。