駆け込み乗車は大変危険ですので、おやめください

2010-10-29 11:22:19 | 日常
第7回 日経・CSIS(米戦略国際問題研究所)シンポジウム
「安保改定50周年どうなる日米関係」(於 日経ホール)
が10月19日に開催されました。

このシンポジウムで講演した前原誠司外務大臣は「日本のGDPに
おける第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%の
かなりの部分が犠牲になっているのではないか」と発言したと
報道されています。

コロ子も以前は、前原さんのように考えていました。
「農林水産業は国から甘やかされている」
「製造業は国際競争にさらされ、血反吐が出る程努力しているのに、
農家はぬくぬくとやっている」なんて思っていたんです。

でも、農業のさかんな地域に住んでみて、その認識が間違っている
ことが解りました。

日本で農業を営むことは、サービス業や製造業と同じくらい大変
なのですよ~。

「都市近郊農家なら、農地が売れるじゃないか。どこが大変なん
だよぅ」と反論されてしまいそうですが、本業(農業)で食べて
行かれないので、自らの資産(農地)の切り売りで凌いでいると
のが現実です。
これが将来の展望のある職業ですか?
そして、頼みの綱の農地も、いつか枯渇する時がやって来ます。

経済界は、日本がTPP(環太平洋経済連携協定)に参加しないと
「孤児になる」と心配されているようですが、本当にそうなのかしら。
大畠章宏経済産業相が言うように「農業だけでなく、米国から製品
規格の規制など非関税障壁の撤廃まで求められる」
(毎日新聞)
も想定され、今は旗ふり役を務めている方々も、後で後悔することに
なりかねません。

総理の菅直人さんは「TPPと農業の両立は可能」というような趣旨
の発言をされていますが、ちゃんとした根拠があるのでしょうか。

前原さんは「TPPの扉は閉まりかけている」と10月26日の記者会見で
発言し、菅さんの決断を促しているように見えます。

菅首相がこの問題をどう決着させるか注目ですが、コロ子は、
「扉が閉まりかけている」ならあえて無理に突っ込まず、
次の電車が来るのを待っていただきたいと思います。

---駆け込み乗車は大変危険ですので、おやめください---

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