すっかりご無沙汰をいたしました2月には30日がなかったため、1回、飛んでしまうことになりました。
前回、このブログを書いてから20日近く経ってしまいました
この20日間・・・何と世の中の様子が違ってきてしまったことでしょう。正直、2月に入った頃には、まさかここまで感染が広がり、どんどんと世界各地を巻き込む惨事になってしまうとは、想像もしていませんでした。
今回のことで、卒園式、卒業式が中止となり、心を痛めておられるみなさん。心中、お察しいたします。どんなに楽しみにされていたことか・・・それが、よりによって「我が子の年に」と思われていらっしゃるでしょうね。
じつは、我が家の娘と息子の大学の卒業式はありませんでした いろいろ大変なことのあった大学生活でしたので、晴れて二人の我が子がそれぞれの大学を卒業するハレの日を、本当に楽しみにしていました
でも、その10日ほど前に、そうです、震災があり、当然、卒業式は中止になりました。それぞれ、卒業証書をいただきに大学に向かい、写真だけを撮り・・・ただね、あの年は、誰一人として不満を言う人はいなかったのではないか、と想像します。実際、東京でも横浜でもまだまだ毎日余震がありましたし、テレビをつけてもほとんど番組らしい番組はなく、CMはすべてカットでしたからね。亡くなられた大勢の方々、難儀の渦中においでになる方々のことを思えば、「卒業式がなくなって残念だあ」などと口に出すことさえ人に思えました。
今回は、世の中の様子が違うように思います。
この不便や不安の持って行き場がないから、なのでしょうか。メディアでも「文句」「反対」「批判」ばかりが目立ち、「日本中が一丸となって、不便や不満も我慢し、この難儀に立ち向かい、協力していきましょう」というような姿勢は感じられません。確かに、様々なことが後手後手になったり、結果的に見当違いだったりはしていますが、批判や非難ばかりが渦巻いていては、暮らしを取り巻く空気そのものが乱れ、マイナスの「気」だけが充満しているように思えてならないのです
私は甘いのかもしれませんが、そんな今の空気が悲しいです。
卒園式のために、卒業式のために、年度末のために、いろいろと努力をして準備をし、楽しみにされていましたよね。やっぱり、それを実行できないことは残念ですね。
でもね、「中止になった卒園式」「中止になった卒業式」「出来なかった行事」等々、イメージ通りにはいかなかったけれど、必ず「貴重な思い出」として残るはず、です。そんなふうに考えて、しばし、不満や不平から自分の思いを解放してみる・・・きっと、違う空気が生まれてくる、と私は思います
5日、保税展の初日でした
せめて、主催者の方々のご苦労を労いたい、と思い、朝一番に出かけました。
お客様のいない会場には、マスクをされた主催者のみなさま、そして、数多のジュエリー達。皮肉なことに、一時は1ドルが115円ほどにまでなっていた円のレートが、5日は1ドルが107円50銭程度の円高で・・・
香港ジュエリーショーが中止になり、香港からの商材がなかったために、今回はイタリアからの商材をグーンと増やすことが出来ました。急遽、1月のVicenzaOroでバイヤーさん達が交渉し、出展可能になった新しい工房、ブランドからのジュエリー達です
何とも絶妙のタイミングでね、1月中旬、北イタリアのヴェネト州、ヴィチェンツァで開催されるフェアは問題なく催され・・・まさにそのヴェネト州が新型コロナウイルスの感染の広がっている州なのです。当然、来日を楽しみにされていた工房のデザイナーやブランドの方々などは、来日を諦められました。
皮肉にも、いつもは香港にスペースを奪われるリーゾナブルな価格帯のヨーロッパジュエリーが豊富です
14日と26日の保税展は予定通り。混雑もせず、換気の良い広いスペース、ですので、ご興味があればどうぞお知らせください
遅々として進まず・・・と私達が感じている体制の中でも、日夜を問わず、ご苦労をされている新型コロナウイルス関連のお仕事に携わっておられる方々が大勢おいでになると思います。そういう方々への感謝を忘れず、自分達に出来ることを粛々としていきたいですね