つい数日前、こんなことがありました
ある会合に出た時のこと。その会合では、誰もが発言をする機会はなく、全員が講演を聞く、という形式の会合でした。
入口には「十分な席数を用意しているので、十分に間隔を空けてお座りください」という注意喚起を促す札が立っていました。前方はすでにかなりの人が着席をしていたので、私は後ろの方に座りました。すると、まもなく女性が入ってこられて、私のすぐお隣に座られたのです
少し私は面喰いました。確かに前方にはかなりの方が座っておられましたが、私の周りはたくさんの席が空いており・・・「どうして私のお隣に座られたのだろう?む?もしかして、私は会場に入ってくる前に、無意識のうちにこの方に何か失礼なことでもして、そのことで憤慨されていて、こういうことをされているのだろうか???」とも考えました もちろん、面識のない方です。
会合が始まるまで10分間ほど、その方(Xさん、としましょうか)、Xさんは、上着を脱がれたり、配布されたプリントをバインダーに挟まれたり、準備と思えることをなさっていました。
会合がスタートすると、急にXさんは席を立たれ、私の斜め前の席に移られました。何となく、私は緊張していた気持ちがほぐれ、ホッとしたものです
でもね、じつはその後も私はXさんのことが気にかかり・・・なぜかって?
それは、Xさんは会合が終わるまでの50分間、1分間ほども動きが止まることなかったから、なのです。
バッグからポーチを出してハンドクリームを塗られたり、ハンドクリームの小さな容器を違うポーチに移され、別の小さなバッグに入れ替えたり、さっきバインダーに挟んだプリントを出して、それを4つ折りにされてから、あらためてバッグから出されたクリアファイルに入れられたり(5枚、同じプリントを同じようにされました)、小さなカード状の紙に何かを書いて、封筒に入れられたり・・・ ずっと、ずっと何かをされていた・・・ でも、拍手をされたり、ウンウンと頷かれたりはされて、私と同じタイミングで感動したり、同調されたりしたのでしょうね
私はよくクラスで「聞く時はしっかりと聞きなさいあなた達の体の中のロボットは、一度にいろんなことは出来ないもの、なのよ。聞かないといけない時には、ロボットさん達を耳に集め、集中して聞いて、今度は脳に集合させて考える
」と話します。
落ち着きのないのは「子どもの専売特許」だと私は思っていたのですが、いやいや、私は本当に驚きました。Xさんが私の生徒だったら、毎回毎回、私はXさんに注意をすることでしょう
私は、楽しみにしていた会合なのに、基本的には「Xさんばかりに気持ちがいって」しまい、集中して聞けませんでした バカですねえ・・・
あまりに驚いたことだったので、思わずわざわざ書いているのですが、いかがです?みなさんもこんな経験、おありですか?