コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

人は迷惑をかけながらでしか生きられない

2017-03-07 06:42:22 | Weblog
「人に迷惑をかけたくない」と思うことは大切なことです。
しかし実際にそれは無理、
「迷惑をかけながらでしか生きられない」と思い、
まわりのすべてに感謝することです。

すごく怒っている人がいました。
「人に迷惑をかける生き方はしたくない。
自分も人に迷惑をかけない分、
人に迷惑をかけて生きている人は許せない。
とくに暴走族などは迷惑ばかりかけているのではないか」
というような話をされたひとがいます。

「暴走族は迷惑をかけてダメだ」、
ということを言いたいのではありません。
「自分自身は他人に迷惑をかけていないけれども」ということについて、
ちょっと気になりました。

「自分自身は他人に迷惑をかけていないが」という考え方の中には、
「私は何も迷惑をかけずに自分の力で生きている。
私は正しく生きている」
という概念があります。

本当にそうでしようか?

人間はたくさんのもの、
人、動物、植物に迷惑をかけながら生きているのではないでしょうか。
生きていくために米や麦を何百万粒と殺し、
生涯に魚を何千匹、
牛やブタを丸ごとで言うと何頭、
何十頭食べてきたかわからないのです。

山道をクルマで走っているときに、
蟻が必死になってものを運んでいるその行列を
タイヤで踏みつぶしてきたかもしれません。
腕に止まった蚊をバシッと叩き殺し、
食卓に止まったハエをハエ叩きで殺していたかもしれません。

ただそれに気がついていなかっただけなのです。
自分が生きるためにどれほど
他の動物や生物たちに迷惑をかけてきたかわかりません。

「迷惑をかけないで生きるぞ」というのは
一面では正しい考え方でしょう。
しかしもう一歩進んでものを考えると、「
人間ば他の存在物に対して迷惑をかけていない」
ということなどありえないと気づきます。

「迷惑をかけなければ生きていけない存在である」
ということに、
考え方を変える方がよいのではないでしょうか。

「迷惑をかけていない」と思うこと、
あるいは「迷惑をかけないで生きていくぞ」と決意することよりも、
「迷惑をかけている存在なのだから、
その自分を支えてくださっている存在物に対して
心から感謝しながら生きていく」ことの方が
ずっと前向きでラクなのではないでしょうか。