ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

認知症の予防対策(個人的見解)

2012年08月13日 | 健康・病気

認知症の最大の危険因子は加齢です。65~69歳での有病率は1.5%ですが、以後5歳ごと倍に増加し、85歳では27%に達します。現時点で、我が国の65歳以上の高齢者における有病率は8~10%程度と推定されています。専門家の間では、認知症の有病率はすでに65歳以上人口の14%に達しているという意見もあります。今後、超高齢化社会の到来とともに認知症の患者数も急増すると考えられています。
http://www.carenet.com/news/28214

最新の医療で認知症の進行を大幅に遅らせることができるようにはなってきましたが、認知症がいったん発症したら現在の医学では完治は見込めません。そこで、認知症の発症を予防することが大切であると多くの人が考えるようになってきました。認知症の予防対策としては、食生活、運動、生活習慣、頭の使い方などが非常に重要な要素と考えられます。

私自身(59歳)もこれから加齢とともに認知症の発症リスクが年々高くなっていきますので、自分なりに認知症の予防対策を工夫して、日々実践していきたいと思います。実際に認知症予防効果があるのかどうかは全く不明ですが、例えば、食生活では穏やかな糖質制限を続けて健康体重を維持したいと考えてます。運動では、太極拳、スロージョギング、登山などを生涯スポーツとして地道に続けていきたいと考えてます。また、頭の使い方では、かつて若い頃にのめりこんでいたことのある数学研究、ピアノ演奏、クラシックギター演奏、英語学習などを脳トレーニングとして死ぬまで続けたいと考えてます。