Q31 内分泌細胞診でエストロゲン優位の指標とされる細胞はどれか。
a)表層細胞
b)中層細胞
c)傍基底細胞
d)基底細胞
e)予備細胞
解答:a
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Q32 子宮頸部の細胞診で、検体がよいとされる標本にみられるのはどれか。3つ選べ。
a)扁平上皮細胞
b)化生細胞
c)円柱上皮細胞
d)組織球
e)細網細胞
解答:a、b、c
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Q33 外陰疾患で細胞診が有用なのはどれか。
a)外陰白斑症
b)外陰萎縮症
c)外陰異形成
d)外陰Paget病
e)急性外陰潰瘍
解答:d
d) 細胞像は比較的特徴的で、大型の広い細胞質をもつ異型細胞がシート状の小集団として出現する。核は偏在し、細顆粒状で、肥大した核小体が認められる。ときに細胞封入像や細胞質内メラニン顆粒が認められる。
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Q34 婦人科悪性腫瘍のスクリーニングに細胞診が最適なのはどれか。
a)外陰癌
b)子宮頚癌
c)子宮体癌
d)卵巣癌
e)卵管癌
解答:b
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Q35 固定不良標本の原因で最も多いのはどれか
a)採取器具の不適
b)採取部位の洗浄
c)塗抹後の乾燥
d)採取部位の炎症
e)固定後の劣化
解答:c
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Q807 ホルモン細胞診の記述のうち,誤りはどれか.
a)高エストロゲン環境では表層細胞が増加し、成熟度指数(Maturation Index : M.I.)は左方移動する
b)閉経後婦人の腟部細胞診にて多数の表層細胞を認めた場合、顆粒膜細胞腫や莢膜細胞腫の存在を考える必要がある
c)乳癌術後のタモキシフェン内服閉経後婦人において、腟部細胞診に多数の表層細胞を認める時がある
d)産褥期婦人の細胞診は、閉経後婦人の細胞診(旁基底細胞の増加)に類似することがある
e)閉経後婦人の腟部細胞診にて成熟度指数(M.I.)が右方移動を示す時、子宮内膜癌の存在も否定できない
解答:a
a)高エストロゲン環境では表層細胞が増加し,成熟度指数は右方移動する。
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Q808 子宮頸部の扁平上皮病変について、誤りはどれか
a)軽度異形成はThe Bethesda System のlow grade squamous intraepithelial lesion: LSIL に相当し、Richart 分類(CIN 分類)の1 に相当する
b)中等度異形成はThe Bethesda System のhigh grade squamous intraepithelial lesion : HSIL に相当し、Richart 分類(CIN 分類)の2 に相当する
c)高度異形成はThe Bethesda System のHSIL に相当し、Richart 分類(CIN 分類)の3 に相当する
d)上皮内癌はThe Bethesda System のHSIL に相当し、Richart 分類(CIN 分類)の3 に相当する
e)微小浸潤癌はThe Bethesda System のHSIL に相当し、Richart 分類(CIN 分類)の3 に相当する
解答:e
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Q809 human papilloma virus(HPV)について,誤りはどれか.
a)尖圭コンジローマから検出されるHPV は、大部分が6 型か11型である
b)HPV の感染細胞は、単核又は多核の合胞性の巨細胞となり、核内構造は特有のスリガラス状となる
c)70種類以上の遺伝子型に分類され、そのうちCIN には少なくとも20種類以上のHPVが同定されている
d)子宮頸部扁平上皮癌、上皮内癌は、主にHPV の16型,18型が関与している
e)HPV の感染細胞所見の特徴は,コイロサイトーシスとして表現される
解答:b
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Q810 子宮頸部上皮内癌(CIS)の細胞所見で,誤りはどれか.
a)壊死性背景は認めない
b)細胞標本上に異形成の細胞は出現しない
c)基底・旁基底細胞に類似した深層型の悪性細胞が特徴的である
d)裸核の頸管腺細胞との鑑別を要する時がある
e)ライトグリーン好性でN/C 比が大である
解答:b