Feb.2 2006 斉藤健次さんへの手紙

2006年02月02日 | 風の旅人日乗
斉藤健次様、

そうですね。恐い話です。
クジラのときに、日本はもっと毅然とした姿勢で、日本の漁労文化というものを、日本と異なる文化や価値観を持つ国々に対してアピールしなければいけなかったかもしれませんね。

ノルウエーでは、捕鯨再開に向けて、外国人が集まる場所を中心に、自国の捕鯨文化をいたるところでアピールしていたのが印象的でした。
動物愛護団体が見たら目をむくような、クジラが血だらけになって解体されていくシーンのビデオを、堂々と自国の文化として流していました。

国民自身が、自国固有の文化に誇りを持つことの大切さを思いました。

大間のマグロを扱ったテレビを観ていると(旅番組が好きなので、つい観てしまいます)、マグロ漁を、今まさに失われようとしている日本固有の文化という切り口で作っている番組は皆無ですね。

今日はこれからオーストラリアのメルボルンに出発します。13日に帰ってきます。

西村一広

Feb.2 2006 斉藤健次さんからの手紙

2006年02月02日 | 風の旅人日乗
西村一広様

ブログを楽しく拝見させていただいております。

そこに、マグロ資源問題を取り上げていただき、有難うございます。
あれから、資源状況はますます悪化し、各漁場は漁獲量が強化され、
農水省からの資金援助が打ち切られ、日かつ連の縮小、県かつ連の
解散…今年中には日本のマグロ船は3分1まで減船するだろうという
話です。

 マグロ資源管理に積極的に取り組んできた日本が、マグロ漁業の
看板を下ろす事態にでもなれば、日本のマグロ漁文化はどうなってしまう
のか。これからも、この厳しい現況を多くの人たちに訴えていきたい
と思っています。

                                      斎藤健次