Feb.14 2006 男たちのバレンタインデイ

2006年02月15日 | 風の旅人日乗
2月14日 火曜日。

昨日13日の朝6時に成田に着陸し、7時2分成田空港発の横須賀線直通逗子行きに乗って、9時前に葉山に戻った。

今日14日は、大阪行きのJAL早朝便で、関西に日帰り出張だった。
満員電車に乗る元気が沸いてこなかったので、羽田空港まで自分の車で行くことにした。
早朝の横浜横須賀道路、首都高は空いていて、通信販売で買った1970年代のポップス・ヒット曲集CDを聴きながら、とても快適なドライブだった。

ここで話は唐突に変わってしまいますが、それにしても、昨日のカンタス航空のオペレーションは見事でした。

成田空港は24時間オープンの空港ではなく、毎日の開場時間は朝6時なのだそうだ。その開場時間より前には離陸も着陸してはいけないらしい。
それで、シドニーで乗客が乗り込んだ後、
「6時ジャストにランディングするために、もう数分離陸を待っているところです」という機長からの放送があった。
これから10時間近いフライトをするのに、途中のジェット気流も読めないだろうに、10時間、6000マイル以上先の成田の着陸時間を、ここシドニーでそんなに正確に予想できるのかよ、なんて斜に構えて思っていた。正確に言うと、少しバカにしてその機長のアナウンスを聞いていた。

ところが。
私が間違ってました。私のほうがバカでした。ごめんなさい。

それから約10時間後、ぼくが乗ったカンタス機が夜明けの成田空港にドスンとタッチダウンした時間は、正確に日本時間6時00分07秒。
この時間は、前日のメルボルンでのボルボ・オーシャンレースのスタート取材のために、現地で時報に合わせてセットしなおしたばかりの、ニッポンカップ特別仕様のカシオGショックで測ったので、とても正確です。

うーん、お見事。と言うか、すご過ぎる。航空業界というのは、こういう正確さで運行されている世界なんですね。
バカにして、本当に申し訳ありませんでした。
それにしても、大変な精度の地表天気情報、高層天気情報を把握していて、それに基づいてかなり大きなコンピュータを使って予想をしているんだろうな、と思う。ヨットレースにも提供してもらいたいな。

さて、今日14日の関西での仕事は、セーリングそのものの仕事。
仕事の後には、いつか必ず実現しようと、有志たちの間で心に誓っているアメリカズカップ再挑戦の話もたっぷりできたし、楽しかったなあ。

技術系サイドでの準備は決して世界に遅れていない。あとは我々セーラーサイドが能力と技術を磨き続けていることと、そしてもっと大切なことは、この2者が中心になってマネージメントをうまくやっていくこと。パッションを忘れた、『お金ありき』で始まる挑戦では、最終目標に到達できるはずがないのだ。

そんなことを移動中の車の中や、男どもだけの昼ご飯を食べながら熱く語り合った。

甘ーいチョコレートはどこからも届かなかったけれど、これはこれで、とても楽しいバレンタインデイだったと思う、よ。