人間のやった
悪魔の所業が
腐った葡萄の実をまとい
蛇の尾をひきずって
近づいてくる
おれを造ったのはおまえかと
言いながら
ずるずるとおまえに
近づいてゆく
やったことは やったものに
返ってゆくのだと
法則の真実は知っていたが
実際に返って来るときになると
人間は馬鹿でかい屁をひって
大急ぎで逃げはじめる
あらゆるものが
馬鹿になって逃げはじめる
いやだ あんなことになるのはいやだと
悲鳴をあげて泣きながら
逃げ惑う
馬鹿者どもが
いやらしいことを勇ましくやっておいて
自分の身に返って来るときになると
何もできないのか しないのか
絶望的だ
今日にはあったと思った城が
あくる日にはもうかけらもない
何もかもは幻となって消えた
それは嘘が本当だという
悪霊的ファンタジーが造った
偽りの城だったからだ
もうわかったか
人間よ