無知というものが
わたしたちの最大の敵なのです
何も知らない者は
少しの知恵がついただけで
恐ろしく傲慢になり
たまらなく嫌なことをするようになる
なんでも自分の思い通りにしようとして
あさはかなことをし
みんなに迷惑をかける
そして反省もしない
みなの気持ちなど何もわからない
自分の中の世界しかわからない
ほかのことは何も知らない
そういうことが
一切わかっていないのです
そういうものが
動物的エゴのもとに
大勢で結集するとき
愛の世界を脅かす
恐ろしい怪物になる時がある
セックスがしたい
美しくなりたい
自分よりいいものを滅ぼしたい
ねたましい
うらやましい
全部馬鹿だ
そういうあまりにも醜い低級な心が
暗部で融合して
たまらなく嫌なものになるときがある
それをれぎおんというのです
大勢というのです
大勢には心はない
ただ
ものがほしい
という
いやらしいネズミのようなものが
うごめいているだけです
あまりにも原始的なエゴなのです
人間の初期段階でつまずいたものは
よくこの
れぎおんにとけていきます
そして何もわからないまま
神に噛みつき
あらゆる暴虐をなし
恐ろしい破壊活動をするのです
なにもない
というものが
大勢で結託し
恐ろしく低級なエゴを実行しようとする
それが
魔です
わたしたちは永遠に
これと闘っていかねばならない
魔が世界を滅ぼしてしまわないように
常に教えていかねばならない
救済とは
自己存在を
このような無知の闇から
救うことなのです