人間進化の道に頂上はない
頂に上ったと思えば
すぐにその上が見える
われわれの努力ははてしない
永遠に上昇していくのだ
永遠に成長していくのだ
その過程こそが
進化の頂上だと思っていい
かつてできなかったことをなした時
その喜びは大きい
だができる自分になったとたん
また上に目標ができる
切ないほどの焦りが生じる
あそこに行きたい
もっと上を目指したい
そう願う自分の心を
痛いほど美しく感じる
限りなく伸びていける
この自分を信じている
それだからこそ
次の頂上が生じる
自己存在として生きることは
なんたる幸福なのか
美とは
そのまことの幸福の中を
つっきっていく自分そのものなのだ