馬鹿か
おまえは
自分の存在を
嘘で固めて
立派な善人であるかのような
ふりをして
どこに行くつもりなのか
当然の顔をして
天国の門をたたいても
それはおまえのためには開かない
天国は嘘を拒否するのだ
おまえは
その善人の顔を偽造するために
百万人の人間を犠牲にしている
その忌まわしい血の匂いが
おまえの全身から
ぷんぷんしている
あほうは去れ
自分だけの幸福のために
人を犠牲にして恥じないものは
天国の住人にはなれない
逃げることはできない
自分だけを連れて
永遠の虚無の荒野へと去れ
おまえはもう愛ではない
愛ではないものは
愛のない世界へと落ち行くのだ
光の薄い
砂と風だけの大地で
永遠に何もせず
ぼんやりと立ち尽くしているがよい
それが
罰というものだ
