偽物の自分を
だらだらとぶら下げて
愛が何もない人生を
むなしく生きていく
自分だけが
幸せであればいいと
盗んできた
黄金の山に埋もれて
孤独な心臓が
ひよこのように震えている
遠い昔
差し伸べてくれた
神の手に噛みついて
嘲笑った自分を
今は許せない
永遠の
阿呆の地獄に向かって
走ってゆく自分を
とめることもできずに
馬鹿者は泣き叫ぶ
二度としない
こんなことは
二度としないから
誰か助けてくれ
夢のような
偽物の幸福と
引き換えに捨てたものが
何であるかが
ようやくわかったか
馬鹿者め
だが
愛を裏切り切った
おまえを助けるものは
もういない
地獄に落ちるのが嫌なら
おまえ自身が
おまえを助けるがよい