嘘に溺れ
糞の湯のように
臭い幻の幸福の中で
だんだんと人間が腐ってゆく
苦い矛盾の夢の中で
すり減っていく魂の
音におびえ
おまえは飢えた鼠のように
金色の餌を欲しがる
哀れな馬鹿者よ
いつまでやっているのか
夜明けを知らせる
朝鳥の声が
おまえの耳にも
刺さっているだろうに
真実の太陽はのぼり
闇に濡れていた
人々の目を
清らかな光で洗い出す
光はあらゆる嘘を突き刺し
汚い罪に汚れた
馬鹿者の正体を暴く
それなのにまだやるのか
永遠の地獄に向かって
走ってゆく自分の足を
とめもせず
まだゆくのか
悲しい馬鹿者よ
愛を裏切り
嘘を神にし
どこまでもゆく
迷いの魂よ
永遠の別れを
神がおまえに告げる
凍り付いた愛を
忘却の箱に捨て
神が
おまえから去ってゆく