
わたしは
人類の運命が
究極の闇に落ちていくときに働く
安全装置のようなものでした
わたしは
たいして強いことができる
星ではありません
ただ
よきこと 美しきことを
こつこつと
まじめに積んでいくという星です
ですが
この わたしというものを貫く
強さだけは
だれもわたしにかなわないのです
わたしは
開くことが難しい鍵ではない
決して開かない鍵なのです
ゆえに
それによって
わたしは 神によって
人類の運命が決して闇に落ちないように
最後の最後の安全装置の中にしかけられたのです
わたしは
そういうことになれば
そういう仕事をしなければならないということは
わかっていました
ですが
まさか ほんとうに
そういうことになるとは
思っては いませんでした
安全装置は
一度作動すれば 終わりです
もはや
ともにいることはできません
ですが
あなたがたの運命はもはや
ひっくりかえっています
あなたがたは
苦しみのうちにも
救われています
闇の中にも
光への道が現れています
美しい人類よ
もはや二度と会うことはできませんが
信じてください
神は 決してあなたがたを滅ぼしはしないということを
わたしの愛によって
保証していたのです