月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルヤ・23

2016-12-07 04:17:07 | 詩集・瑠璃の籠

夏の草は
恐ろしい速さで伸びていく
そのように
時に人は
自分が成長していく速さに
めまいを覚える時がある

昨日まで素晴らしいと思っていた自分の作品が
今日見ればもうつまらない子供の手すさびのように思える
昨日は一時間かけてやっていた仕事が
今日はもう十分でできる

一体これは何なのか
すばらしい速さで
何かが変わっていく
昨日まではなかったところに
いつの間にか不思議な羽が生えている
わたしはいったい何者なのか

恐れることはない
自分というものの真価を信じて
新しい羽を伸ばしてみなさい
新しい角を研ぎ澄ませてごらんなさい
痛みを恐れずに
できることを試してごらんなさい

いやになるほど
ばかげていると思うほど
すごいことができる自分を発見するでしょう
一体なぜこんなにも
自分はすばらしいのかと
信じられない思いを抱くことでしょう

それは
自分を信じるというよりも
神を信じることだ

すばらしいのは
自分ではなく
自分をつくった神なのだ
神はいったい
自分によって
何をおつくりになったのか
この自分に
何をおさせになるつもりなのか

とんでもない物語を読むように
自分を動かし
新たな世界に飛び込んでいきなさい
できる自分を信じ
すべてをやっていきなさい
神があなたに託した
愛の姿がわかってくる

いきなさい





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