寂しい洞窟を
たまねぎのように塗り重ね
営々と
凡庸の暗闇をつくってきた
何も努力しなくてよい
何もしなくてよい
自分は永遠に
このままでいいのだ
暗愚の暗闇を
こざかしい花火で飾り
刹那的な栄華に酔ってきた
馬鹿こそが賢いのだとするために
あらゆる屁理屈をこいた
神は暗愚でないと困るのだ
何もない虚無の境地が
最高に尊いのでなければ
馬鹿は自分がつらすぎるのだ
神が暗愚だというのなら
神の世界に安住するのをやめよ
無の境地が尊いというのなら
馬鹿なものを欲しがるのをやめよ
寒空に
着るものひとつとしてない
貧乏人を敬え
うそとずるで
あぶく銭を儲け
いい服など着るのではない
凡庸の闇に甘え
伸びていく自己存在の本質を馬鹿にし
永遠になにもしなくていい
老いた子供になろうとした
いやなやつらは
永遠に
ぼんくらでいるがいい
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