月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
コメントはゲスト・ルームにのみお書きください。

ルナ・17

2014-03-21 03:29:20 | 詩集・瑠璃の籠

やわらかな
ロリエの若葉に
つつまれながら
夢を
見ています

ひとびとよ
言いたいことは
もう
愛は
向こうから来てはくれなくなったと
いうことです

自分の方から
歩いて行かねば
愛はもう
来ては
くれません

あなたが
どうしてもなりたかった
あなたではない
美しい王子と王女の
仮面を捨てて
素裸の子供になって
追いかけていきなさい

星を
追いかけていきなさい

水晶の 水の
記憶にとけていく
真珠のように
わたしはもう死んでいく
さようならを言うのも
間に合わなかった

星を
追いかけていきなさい
もう
自分から行かねば
自分から愛さねば
愛は
来てはくれないのです



コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベテルギウス・9 | トップ |  »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絵の解説 (てんこ)
2014-03-21 03:31:45
エドマンド・デュラック、「鐘」、20世紀フランス、イラストレーション。
返信する

コメントを投稿

詩集・瑠璃の籠」カテゴリの最新記事