懊悩というものを飼うには
あなたがたの心はまだ弱すぎる
だが わたしたちは懊悩しません
苦悩が舌をひらめかせたと同時に
清らかな判決が
白い剣となってこの口からほとばしる
だが あなたがたは
懊悩しなさい
その小さな存在を鍛え上げ
内部に飼えるだけの懊悩を飼い
味わいつくし もだえ苦しみなさい
それがあなたがたの
内部を鍛えていくでしょう
肝をねじられるほどの
感情の矛盾に
疑問をぶつけ ぶつけ
闘いをいどみ
ねじふせていきなさい
何が最も正しいことなのか
その答えを生み出すたびに
その腹の中の懊悩に
はげしくもみこまれ
金剛石の自分の紋章が熱くあぶりだされてくる
それがあなたがたの
内部を作ってゆく
段階とはそういうものです
懊悩しなさい
人類よ