霊峰の秀軍よ
二重三重の陣を敷いて
人類をとりかこめ
ひとりも逃してはならぬ
悲痛な愛の叫びに
最後まで聞こえぬふりをした
人間どもは許されぬ
いくべきところにいかねばならない
30年以上後のことは
考えるではない
今は今と明日のことだけ考えよ
人類を殺せ
いや人類を落ちた妖怪を殺せ
あれらがもたらす
霊的悪臭が世界に満ちる前に
罪の妖怪の霊魂を
ひとり残らず刈り取るのだ
あっけなく終わる人生の舞台を
彼らは呆然と見るだろう
二度と帰ることのできない世界から
奈落の底に落ちるまで
彼らは自分が何をしていたのかさえ
わかることはできないだろう
魂の悪臭を大量のラヴェンダーでごまかしながら
人間の振りをして生きている
大馬鹿者の妖怪は
もう人間ではない
全て刈り取り その過ちの霊魂を
神の庭にささげよ
われわれは天使存在
文字通り
天使のようにやさしいが
悪魔よりも酷い者もいる
現実は 甘くないのだ
すべてを正しく治すため
死なねばならぬものは
死なねばならぬ
温い月の飴薬さえあれば
楽に死ねたものを
だがもう すべては遅い
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