月の岩戸

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アルマァズ・11

2014-11-24 06:48:23 | 詩集・瑠璃の籠

犀の角のようにただ独り歩めとは
このただひとつ自分にある自分というものに従い
歩いていきなさいという意味です
釈尊が言いたかったことは
魂の自由の庭で 小鹿のように
自分自身の自分である自分として
生きていることが
最高の幸せだということでした

日の光の差す林の中を
小鳥の声を聞きながら歩く
自分自身の自分として
それがどんなに幸福なことであるか
彼は深く知っていました
だから それを
なんとかして 少しでも
人々に伝わるようにと
言ったのです

犀が たった一本しかない
自分の角に従って歩いて行くように
たったひとつしかない
この自分というものに従って生きていきなさい

透き通る風を 天を支配する青を
流れてゆく雲を 静かに生きている林を
感じながら生きている
この自分自身さえあれば
大空を飛ぶことさえできる
なぜなら
風の中を飛んでいく一羽の鷲さえ
自分と同じ 自分であるからだ
だから自分も 鷲とともに飛んでゆくことができる

なんと美しい感性なのか
なんとすばらしい思索なのか
釈尊はあまりにも美しく澄んだ
鏡の淵のごとき深い心を持っていました
日向で浴びる光を厚く編んだような
暖かく優しい心を持っていました

むずかしいことではない
自分の持っている心で
自然に愛しあえばいいんだよ
そのために 一緒に勉強してみよう

その心を ひとびとよ
今度こそ 正しく 美しく
新しく この地に育てていきましょう

新仏教は仏教界から生まれる必要はありません
だれでも やりたいと思った者は
自由におやりなさい
ただひとつの 自分に従い
犀が自分の角について歩いていくように
自分の魂の庭を 自分で歩いて行きなさい



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