月の岩戸

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ベクルックス・5

2013-12-20 04:41:34 | 詩集・瑠璃の籠

さて
人類の男性のみなさん
あなたがたは
女性に対する態度が
たいへん幼稚です

わかっているでしょうが
ここでもう一度
おさらいしましょう

あなたがたは
女性を愛してしまうことを
女性に負けることだと感じていたので
女性をたいそう侮辱してきました
無理にでも
男より低いものだと思わねば
女性の存在が大きすぎたのです

それゆえにあなたがたは
何も学んでこなかった
悪いのは女の方だ
清いのは男の方だ
そういうことにしてきたがために
恋愛 セックスなどにからめて起こるあらゆる問題の責任を
ほとんど女性におしつけてきた
それがゆえに
あなたがたは 
女性に対する正しい態度
男としての正しい行いというものが
今も全くわかっていません

そういう勉強を怠ってきた結果
あなたがたは
段階の扉をくぐる大きな試験の時になって
恐ろしい失敗をやらかし
やってきたことのすべてを
馬鹿にしてしまったのです

もうわかっていますね
男性のみなさんが
おおいばりで かっこよく
やってきたことのすべてが
パーに なったのです

それでは
これからどうすればいいでしょう
言わずもがなのことですが
言いましょう
だれかが言わなくては
男はいつまで逃げ続ける

人類の男性のみなさん
女性に頭を下げましょう
下僕のような態度で
女性を敬いましょう
ときに ひどい態度で
さげすまれても
その通りですと言って
受け入れましょう

あなたがたは
自分のやってきたことを
そうして返していかねばなりません
いつまでも
子どものようなプライドに固執して
段階の扉の前で
うなっているだけでは
馬鹿にされるだけです

女性がしてくれたことに
女性が耐えていてくれたことに
正しい評価をしてください
どれだけ 男が
女によって助かっていたか
それらをすべて
言葉で表現し
正式に認めてください
やらねばなりません
なぜなら 男性のみなさんは
これまで 一度も
そういうことを して来なかったからです
来なかったからこそ
とうとう こうなった

馬鹿は男の方ですと言って
女性に土下座をして
謝りなさい
そうやって全ての嘘を
清めていきなさい

これは
どんな恐ろしい怪物に挑戦するよりも
ずっと難しい課題です
逃げてはなりません
真剣に取り組んでください




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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2013-12-20 04:43:37
イーヴリン・ド・モーガン、「地上の執着」、19世紀イギリス、ラファエル前派。
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