月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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コカブ・11

2016-04-06 09:00:21 | 詩集・瑠璃の籠

傷つけあってはいけない
噛みつきあってはいけない
そんなことをすれば
あなたがたは際限なく
虚無に近づいていく
傷つけられないために
完璧を装わなければならなくなり
そのために嘘をつき続けていかねばならないからだ

案山子のように
こけおどしとごまかしの自分を
薄い板に描き
立てかけておいて
自分はその陰に隠れ
他人にいたずら電話をかける
あなたがたはそんなことを繰り返している

人を攻撃することをやめなさい
それは自分をも傷つけることだ
あなたがたが人を傷つけるのは
あまりにも自分の少なさが切ないからだ
それが青い嫉妬を引き起こし
すべての存在を侮辱したいという
悲しい欲望に発展する

人は愛し合わなくてはいけない
協力し合わなければいけない
互いの不完全を補うために
喜んで人のためにやらなければいけない
それでなければ
あなたがたは苦しすぎるのだ

もっと自分にやさしくしなさい
自分というものを受け入れ
自分のやさしさを
素直に表現していきなさい
傷つくことを恐れず
美しい愛を表現していきなさい

そのためにも 今は
人を傷つけようとして
走り続けている自分を止めなさい
それ以上
自分を傷つけてはいけない

傷つけてはいけない



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アルタイル・25

2016-04-05 07:46:35 | 詩集・瑠璃の籠

男よ
自分をたばかってはならぬ
おまえのやっていることは
イエスのごとき高貴な魂に
おまえは馬鹿だと言い含め
こそ泥をやらせているということなのだ

手を伸ばし
足を蹴り
妙なる音楽に合わせ
自由に踊れ

歓喜の中に
鎖に縛られた自分の魂を逃がし
その真の姿で
自由に自分を動かしてみよ

おまえには何がある

太い腕がある
強い足がある
おまえがおまえを動かす
熱い意志がある
おまえにはすべてがある

調べに合わせ
自らに沸き起こる歓喜のままに
自由に踊れ
天に向かって
思い切りかっこをつけ
叫べ
ここにわれありと

それがおまえなのだ



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ゲンマ・18

2016-04-04 09:09:27 | 詩集・瑠璃の籠

天使のことばを信じなさい

たとえ百万の人間が
あなたを裏切り
あなたに背いても
われわれの愛はあなたを裏切らない

たとえあなたがどんな罪を犯しても
われわれはあなたを最後まで見捨てない
あなたがたのために
その魂を肥やす
美しい言葉を編むだろう

あなたの窓に訪れる
天使の言葉に
耳を傾けなさい

われわれの愛の中に
飲める清らかな泉を発見し
その水を飲みなさい
それはあなたの
苦しい人生をさわやかに澄ますことだろう

われわれは
人類の天使である



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プロキオン・10

2016-04-03 08:43:41 | 詩集・瑠璃の籠

たとえどん底に落ちても
そこからぐんと上に伸びることのできる
自分の力を信じなさい

落ちていくことを
必要以上に苦しんではなりません
幻の境遇は
高層ビルから突き出した一枚板に
載せた大型トラックのようなもの
法則の風に吹かれ
いつ真っ逆さまに落ちるかわからない
愚かなものだったのです

嘘と盗みで
無理矢理上げた自分の境遇から
降りてゆく準備をしなさい
それがどんなに深いところでも
耐えてゆかねばなりません
おそろしく深い谷底に落ちていく
その気圧の差に慣れていきながら
痛くても辛くても
降りてゆくよりありません

どん底と一言ではいうが
それはあなたがたにとって
あまりにも痛ましい現実です
本当に愚かなことをした
だがそれでも生きていかねばならない自分を抱いて
あなたがたは生きていかねばならない

悲しいと思う気持ちに浸るよりも前に
何も考えずにやるべきことをやりなさい
それは真実つらいことですが
むごいことになるよりはましだと
プライドをかなぐり捨て
泥にまみれる覚悟をして
どぶさらいをやりなさい
嘲笑の指があなたがたの背中を刺しても
気づかないふりをして続けなさい

涙を流してもかまわない
震える胸に現れる感情をかみしめながら
本当の自分を生きていきましょう
あなたがたを見つめる神の目はある
それを信じて
自分を生きていきなさい

そうしていれば やがて
幻の境遇に生きていた過去の自分が
あまりにも馬鹿なものに思えてくることでしょう
本当の自分はここにあったのだという
小鳥が住むような小さな家の中で
あなたがたはいつか
本当の幸福を知ることでしょう

真実の大地の上に立てば
あなたがたはいつでも
そこから上に伸びてゆくことができるのです



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サビク・17

2016-04-02 09:36:35 | 詩集・瑠璃の籠

他人をうらやんで
他人ばかり見ているから
自分には何もないと思い込むのです

他人には自分にはないものがあるのは当然ですから
そんなものばかり集中して見ていると
自分というものをまったく錯覚してしまうのです
他人の方がよく見えて
他人になりたいと思い込み
あまりにも愚かなことをしてしまう

嫉妬の炎を吹き冷まし
自分を振り返りなさい
他人には他人にしかないものがあるように
自分にも自分にしかないものがある
その自分を振り返るのです

罪を犯してしまったからと言って
簡単に自分を見捨ててはなりません
それは我が子を捨てることよりも
もっと愚かな罪なのです
あなたが恐れている責任の門を
意を決してくぐり
本当の自分の世界に戻りなさい
自分を背負い
自分の中に安住するのです
そうすれば
永遠の天国を手に入れることができるでしょう

あなたにはあなたの感性があり
歩んできた歴史があり
味わってきた喜び悲しみがある
そこには
他の誰も持っていない存在の事実という
めったにない宝がある

簡単なことなのです
他人をうらやむ心の正体を見破り
本当の自分に帰っていきなさい
そして
他にだれもいないただ一人の自分を喜び
それを永遠に生きていくのです

本当の幸福はその中にあるのです



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シルマ・16

2016-04-01 08:42:14 | 詩集・瑠璃の籠

もっと
わたしたちのいうことに
真剣に耳を傾けなさい
あなたがたは何もわかっていない
わかっていないということが
どんなに悲しいことか
まるでわかってはいない

贅沢ばかりを言って
もっと自分たちがよくなるようにしてくれと
神にわがままをいうだけでは
あなたがたは苦しむばかりなのですよ

勉強というものは
自分たちの真の幸福が
どういうものであるかということが
わかるようになるまでに
まじめに課題を乗り越えていくということです
つらいことでも
いたいことでも
逃げたりせず
がんばって耐え
ひとつひとつ深い経験を味わいながら
自分の魂を豊かにしていくということです

心配はない
あなたがたは見捨てられはしない
高い幸福を教えるために
神はあなたがたのもとに
高いものを使わしてくれる
わたしたちが教えることから
耳を反らしてはいけません
素直に聞きなさい

言われたことを
まじめにやるということだけでも
あなたがたはぐんと進歩する
新たな自分の成長を見つけ
新たな自分の世界を見つけ
その真の幸福を存分に味わっていきなさい

言われたことを
こだまのように真似をして
跳ね返すだけではいけません
わからないということは
悲しいことなのです
わかるようになるために
まじめに勉強していきましょう



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