テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

エレキでアコギ風の音を作ってみた・・第二弾!

2013年01月15日 | 日記
”アコギが不必要である・・”

という事を自分自身に言い聞かせる為に日夜試行錯誤しているのだ


「アコギに興味があるなら買っちゃえば?」

と思う人もいるのでは?


購入するならば『良いギター』が欲しくなってしまう

良いギターを持てば、さらに良いマイクが欲しくなってしまうのが世の常なのだ


ただ意味も無くつま弾いていれば満足できる性格ではない事を自分が一番知っているのだ

良い音を実感できれば、それを録音したくなる

そして、読者の皆さんに聴いてもらいたくなってしまうのだ


その際のトータルの出費を考えると・・

さらには新しい相棒が増えれば、既存のギター達の出番がまた減ってしまう事になる


私のポリシーとして、どのギターも現役の状態で維持したいと考えているのだ

野村義男氏やいつもの楽器屋のお兄さんのように演奏の前日からメンテに半日を費やすのは私流ではない


沢山のギターコレクションを持っている人は羨ましいが・・・

それなりに色々な悩みがあり、多くの手間が必要らしい


すべてのギターを常に良い状態に保つには相当な時間と労力、出費が強いられるようだ


私が大雑把な性格ならば、過去に売却したギター達も
押し入れの奥でネックが反り弦が錆びたまま眠っていたと思う

いずれにしても多数派も少数派も一長一短があると思うのだ


どちらでも良いような気もするが・・


あるプロギターリストは2本しかギターを持っていないとある雑誌のインタビューに答えていた

典型的なストラト弾きなのだ

デビューの頃から数十年・・ストラト一筋だと言っていた


その間にフレットは数え切れないくらい交換しているらしい

当然ながら、それだけ使いこめばネックの交換も必要になってくるのだ

残りの1本はメインギターの修理の際の予備ギターという事なのだ

ステージでのサブギターも兼ねているという

「ストラトがあれば、大抵の音楽は可能ですよね」

「他のタイプのギターに必要性を感じた事がないんです」

実はこのプロギタリストもステージでアコギの音が必要な時には
アコースティックシュミレーターを使用しているようだ

ある雑誌でサンプル音源を披露していた


ストローク、アルペジオ、リードプレイ・・

なかなか良い雰囲気の演奏だったのだ



プロの演奏という事もあるのだが・・

「これならアコギは必要ないかも?」

「エレキだけで結構イケるんだなぁ」

という印象を抱いたのだ


アコギ専門の人から見れば邪道だと思う

しかしながら、エレキ奏者にとってのアコギはオマケなのだ

そのような気軽な感じならば十分に楽しめると思う


ステージで多用するプロも意外に多い事を知ったのだ

ある意味ではストラトを抱えたまま、急にアコギの音に切り替わる辺りがファンには堪らないようだ


ステージでは意外性も必要だと思う


私の知り合いのガールズバンドのギタリストもアコギシュミレーターを最近導入したようだ

ガンガンのメタル系から少しずつ脱却しようとしているようにも感じる


何故だか・・

アコギ≒大人という印象を持っている人も少なくない


ロックは元気な若者の音楽というイメージの裏返しだろうか?

伝説のスーパーギタリストであるリッチーブラックモアも
エレキからアコギに持ち換えて南の島で美人で若い奥さんと悠々自適にギターライフを楽しんでいるらしい


ある雑誌に書いてあったのだが・・

レインボーやディープパープルのような音楽はほとんど演らないらしい

実際に見たわけではないので定かではないが・・・


私も別の雑誌でリッチーが山高帽をかぶり黒っぽいアコギを抱えて微笑んでいる写真を見かけた事がある

それなりに信憑性があるのだろうか?


話を戻そう・・

アコースティックシュミレーターを録音に使うプロは皆無だが・・

ステージでは結構、『有用な道具』という感じなのだ


その理由の一つにシュミレーション技術の向上が挙げられる

私が所有するGT-100は多機能という以外に非常に音がリアルなのだ



アンプにマイクを立てて録音したがるマニア?が少ないないが・・・

GT-100にではアンプの前にマイクを立てて録音するシュミレーションも可能なのだ

アンプからのマイクの距離、位置、マイクの種類なども選択可能なのだ


マイク録りの経験がない人の為に少々説明しておきたい

アンプにマイクを近づけて、中央に置くのが音的には一番パンチがある

これを基準に調整していくのだ

アンプ中央は音に芯があり太い音になる傾向がある

中央部分からマイクを離すにつれ、音質が柔らかくなる傾向があるのだ

アンプからマイクを離していく事で部屋の空気感が増すという事になる


実際の録音現場(スタジオなど)では複数のマイクを使用するのは一般的なのだ

ドラムの録音にも似ている部分がある


最終的にミックスの段階でダイレクトな音と空気感を含んだ音をブレンドするという事になる


現在では『ハード』というジャンルのマルチでこれが可能なのはGT-100とPodの上位機種になる

パソコンにソフトをインストールするタイプのシュミレーターではマイキングは常識なのだ


実際に楽曲の中で私も積極的にアンプシュミを活用しているのだが・・

ギターを単体で鳴らした場合に比べて、言うほどの変化は望めないのだ

つまりはその効果が実感し難いということなのだ


それならば、マイキングの機能は必要ないのか?

そうでもないので微妙ではあるが・・
やはりこの機能があった方が幅広い音作りができるのだ


学生さんにGT-100は少々高い値段設定だと思う

しかしながら、ギターの音に徹底的に拘りたいと思う人は貯金をするなりバイトに精を出して購入していただきたい


余談だが・・

過去のボス製品に対するアンチ派だった楽器店のお兄さんも個人的にGT-100を購入したそうだ

少なからず私の影響もあると思う

お兄さんの場合にはソフトウェアタイプのシュミレーターも活用しながら楽曲作りに励んでいるそうだ

販売のプロも納得のクオリティなのだ


商品の購入に迷った時のアドバイスなのだが・・

楽器店のお兄さんの所有アイテムを参考にするのも悪くない


数々の製品を取り扱っている店員さんが安くはないお金を支払って購入するという事に意味がある


”迷ったら店員さんに聞いてみて!”

悪い例を・・

「どの製品がお薦めですか?」

この場合の回答は微妙なのだ


本当に人気があり品質が良い製品を勧めてくれる事もある

一方では販促品を推してくる場合も多いのだ

営業マンとの取り決めやお店の利益率・・


販売側も知恵を絞って応戦してくるものなのだ


賢いお客とはやたらと値切るお客ではない

店員さんに反感を買いつつ睨まれながら数千円安く手に入れる・・


意味があるのだろうか?

次回、その店を訪れた時の事をイメージしてほしい

店員さんも人間なのだ


むしろ、店員さんに好感触を与えつつ、優れた製品を購入するというのが賢いギタリストなのだ


音楽にもパソコンやデジタル技術が積極的に導入されている時代だけに・・

ギタリストも背中を丸めて速弾きをしているだけではダメなのだ


演奏も買い物もメンテもすべてにおいて

『知的なギタリスト』を目指すのが正しい方向性なのだ


私の言葉の意味が理解できない人もいると思う

残念ながら、そのようなギタリストは知的なギタリストにはなれない


共感を持ってくれた人は今後の伸び代に期待したい



今回は簡易的な音源を付けてみた

GT-100のアコースティックシュミレーターを使用したのだ



パラメーターをストロークプレイに特化するように調整してみた



使用ギターはアリアなのだ

フロントのシングルとセンターのシングルを使ってみたのだ

  

弦をかき鳴らすように激しくストロークしてみたのだ


実際のアコギでこのような演奏をすれば苦情のタネになると思う

演奏者はヘッドフォンをしながら録音することが多い

つまりはアコギの生音を確認できない

手加減できないという事なのだ



エレキならばそんな心配は無用なのだ


近所迷惑を気にする事もなく思い切ってプレイに集中できる


実はアコースティックシュミレーターの『最大の魅力』はそこにあると私は考えているのだ


いい歳をしたオヤジが騒音を発しながらギターをかき鳴らすのはお世辞にもカッコいいとはいえない

「昨日、お宅のご主人にギターが聞こえてきましたよ・・・」

「熱心に練習をしているんですね・・ コンサートでもするの?」

などとお隣の奥さんに嫌味を言われる妻をイメージする事もある


「考え過ぎじゃない?」

と感じた人もいると思う


むしろ、このくらいのイメージができるギタリストになっていただきたい

自分の楽しみが他人にとっては不快であることも少なくない


実は楽器店のお兄さんはアンプのマイク録りがしたいという理由で
通勤に時間がかかる郊外に家を建てたのだ

嘘のような本当の話なのだ


これぞ、本当の音楽好きなのだ


何故だか、独身時代にマイホームを購入して結婚後に奥さんと暮らしているのだ

つまりは家の立地に奥さんが口を挟む事はなかったのだ


緻密なお兄さんの計算だろうか?


「マーシャルを鳴らしたいから遠く住もうと思うんだけど・・」

とお兄さんが提案すればおそらくこんな答えが返ってくる


「あのさ・・好きにすれば・・・・」

「私は職場に近い都心に住むからね」


新婚早々に別居という奇妙な生活になってしまうのだ


まぁ、音楽の為にライフスタイルを変えるというのも素敵な事だと思う


お兄さんのそんなマニアックな部分が好きなのだ



お兄さんも口には出さないが私のストイックでマニアックな部分に影響を受けているように感じる

良い意味の相乗効果が生まれているのだ


雑談的な長話が続いたが・・・

アコギをシュミレーションしたサンプル音源をお聴きいただきたいと思う




※私のミックスは凝った空間処理をしているので
 是非ともヘッドフォン環境でお楽しみいただきたい






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