”ポジションマーク付け・・”
を確認すべく、サクサクッと弾いてみた
昨日に試作としてお聴きいただいた曲をさらに煮詰めてみた
イメージはランディーローズなのだ
『dear』という曲名を付けてみた
この手のリックは山ほどあるのだ
どんなギター弾きにも手癖はあるのだ
作曲の場合、
”何度でも同じに弾ける・・”
というお約束がある
思いつきで弾いてはダメなのだ
多くの素人作品の場合、切ったり貼ったりの繰り返しが多い
「もう疲れたわ~ この辺で打ち止めね」
もちろん、これも作曲の方法ではあるが・・
何となくダラダラしているのだ
”天からメロディが舞い降りてきた・・”
という発想から最も遠い手法だといえる
世に残る名曲の多くは『閃き』だという
”弄くっりまくった曲に名曲無し・・”
とは世界的に有名な作曲家の言葉なのだ
私も同感なのだ
今回の曲は
”ギターに弾かされた曲・・”
という感じなのだ
ギターの雰囲気や鳴り、弦とのマッチングで生まれた曲なのだ
鉄弦でも同じように弾けるが・・
雰囲気が異なるように感じる
抱えるギターが異なれば運指も違ってくるものなのだ
ギターには『スィートスポット』がある
弾いていて聴いていて気持ちが良いポジションの事なのだ
これはギターの個体、弦のゲージによっても異なると思う
自分のギターの美味しい部分を知っているギター弾きは良い演奏が出来る
まったく良い部分が無いギターはいつまでも無駄に抱え込んでいても意味がない
そういうギターが流れ巡っているのだ
「何かギターを抱えていても楽しくないんだよね」
楽しくない理由を考えてみた方がよい
ギターに問題があるのか?
弾き手である自分に問題があるのか?
良い響きがあるギターは廉価版でも意外に楽しい
一方、それなりの価格帯でもつまらないギターがあるのも事実
実際のところ、その場で判断するのは難しい
今回のクラシックギターは中古という状態にもかかわらず
長い眠りから目覚めるのに一週間もかかった
次回の弦交換は未定だが・・
ミニアコギと同様に音が変化する気がする
非常に楽しみな存在なのだ
伸び続けるナイロン弦の扱いの難しさも知ったのだ
毎日、半音くら下がっているのだ
初回ということで弦はプロに巻いてもらったのだ
デフォルトとして『プロの仕事』が知りたかった
私は自分が得意な事と不得手な事を知っている
人間はそうあるべきだと思う
私の知り合いに何でも知ったような顔をする者がいる
育ちなどの環境も影響していると思う
負けず嫌いは立派だが・・
少々嫌みに映ることも多い
結局、本人も損をしているのだ
ギターひとつにしても『持ちや』がある
プレイヤーとリペアマンが同居することは少ない
最低限のメンテを自分で行うことは必須だが・・
自分でフレットを交換し指板を削る行為は褒められたものではない
そんな無駄な時間をギターに練習に充てた方が利口だといえる
私は趣味が高じて何でも弾ける万能プレイヤーになった
ウクレレからベースまで何でもOkなのだ
音楽活動や作曲にも重宝している
その一方で悩みもある
すべてにおいて突出した楽器が存在しない
これといって得意だと言える楽器がない
読者の皆さんはすでに何かの楽器をお持ちならば・・
一念発起で頑張っていただきたい
ギターの上達の鍵は練習量ではない
ギターの楽しさを知るという事が大事だと思う
私の知り合いにスケール練習と弦交換が大好きなおじさんがいる
「スケール練習しね~と眠れね~のよ」
微妙な感性の持ち主なのだ
「俺さ 嫌な事があると弦交換するのよ」
これも考え方の一つ、ギターの楽しみ方だといえる
読者の皆さんにはもう少し有意義な接し方を望みたい
結局のところ、ギターの楽しみ方など誰も教えてくれない
楽器店の店員さんに尋ねたところで無駄なのだ
ネットで検索するも意味はない
そもそも、ネットにブログなどを発信している人が混迷しているのだ
ギターと自分の在り方に迷っているように感じる
仕方なくギターに関わっている人も少なからずいるように感じる
上記の知り合いのおじさんがギターを好む理由は『経済性』だという
「弦交換だけだろ? こんなに金がかからね~趣味はね~な」
非常にネガティブな発想だが・・
間違ってもいない気がする
まぁ、こういう人にその先が無いことも事実だが・・
自分に必要だと思えるギターがあるならば買った方がよい
フレットが減ったならば迷わず交換なのだ
必要なお金は躊躇することなく投入すべき
ギターを一生の趣味とするならば、時間もお金もギターを優先させるべき
かなり脱線したが・・
ランディは死の直前、クラシックギタリストへの転向を決意していた
人気絶頂の決意表明にオジーも驚いたようだ
最高の収入と職を失う覚悟なのだ
「やっぱり違う・・僕はクラシックが向いている」
私はそんな考え方に感銘を受けているのだ
長いギター人生で迷った時に思い出すことも多い
実際、デジタル昨今の現代において、
ここまでストイックにギターを突き詰める私は珍しい
自覚しているのだ
自他共に認める『ギタークレイジー』なのだ
ランディ同様にギターを一生の友だと意識した日から私は変わったのだ
幸いにもそれが許される生活環境なのだ
”今、自分が楽しいと感じる事を徹底的に貫くだけ・・”
ギターを目の前にそんな事を思う日々なのだ
ちなみに今回の曲は機会があればTAB譜で提供したい