テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

テレキャスターの特性について考えてみる

2022年04月03日 | 楽器
ギターをルックスだけで選ぶのは初心者的な発想

読者のみなさんのレベルではもう一歩踏み込んでいただきたい

ギターを『機能』と『目的』で選ぶと良いと思う

世には色々なギターが存在するがここでは王道の三本を例に考えてみたい

演奏上、着目すべき部分はネックとブリッジだと思う

どちらも演奏性に大いに関係ある部分だといえる


テレキャスにはアコギに通じる匂いを感じる

ブリッジが大いに関係しているように感じられる


ハードテイルタイプのブリッジはミュート奏法におけるアドバンテージになる

特にテレキャスの場合にはブリッジ側面の壁に手刀を置くことが出来る

特に指弾きなどで巻き弦をミュートする場合には弾き易い

ストラトの場合には意外にミュートがやり難い


手を触れるたびに音程が変わってしまう

まぁ、ストラトの場合にはこの動くブリッジとボディ裏のスプリングが音色の特長にもなっている

繰り返しになるが・・ストラトのミュートは少々のコツが必要なのだ

レスポールはどうだろうか?

テレキャスと同じくハードテイルだがその構造上、意外にミュート奏法がやり難い

私にはそう感じられた

理由は弦高と進入角度の違いにあると思う

仮にすべてのギターを12フレットで2㎜という弦高にセットした場合、レスポールは他の二本よりもブリッジ付近が高く感じられる

ギターの場合には実測よりも感覚値が大事なのだ

まぁ、レスポールに慣れている人にとっては弾き易く感じるのだと思う

私には弾き難く感じられた

同じテレキャスでもブリッジにフェンスが有る無しでもかなり感覚が違ってくる



6連サドルの黒テレキャスは意外に手の置き場に困る

ストラトのようにブリッジが動くことはないが何となく落ち着かない

仕方なく6弦のサドルの上に手を置くもかなり痛い

カッティングをする時にブリッジのフェンスが邪魔だという人もいるようだ

感じ方は人それぞれだと思う

まったくもって難しい

以前にエレキの生鳴りについて語ったことがある

読者の皆さんは覚えているだろうか?

生鳴りが良いギターはアンプを通しても音の輪郭がしっかりしている

弦の振動が大きく関係しているように感じる

弦をボディ裏に通す構造は弦の振動という意味ではメリットがあるように感じる


ストラトも弦を裏通しするがテレキャスのそれとは大きく異なる

同じフェンダーのシングル系ギターだが似て非なりなのだ

私にはストラトもテレキャスも必要なのだ

出音はボディ材にも影響を受ける

テレキャスはアッシュ材というイメージがある

ストラトはアルダー材というイメージがある

元々はストラトもアッシュ材を使っていたようだ

材の入手などの問題からアルダー材に移行したと言われているのだ

ヴィンテージスペックのテレキャスの多くは頑なにアッシュ材に拘る

ドラゴンテレキャスも王道のアッシュ材を使用している

アッシュ材でも割と軽い

以前に持っていたアッシュ材のジャズベは激重だった

同じ種類の材とは信じ難いほどの差を感じた

アッシュ材の硬めの音がテレキャスには良く似合う

ストラトやレスポールはどんなギターを弾いても音傾向が似ている

少なくとも私が触れてきたギターにはそんな共通点があった

一方、テレキャスは本当に個体差が大きい

音の幅が広いと思う

ジャキジャキでカリカリの個体から、私のドラゴンのような太い音が特長のテレキャスまで様々なのだ

この辺りも好みが分かれるところだと思う

仲が良い楽器屋の店員さんはジャキジャキの個体が好みだそうだ

私はロックにも使えるような太い音が出せるテレキャスが好きなのだ

ペイジ氏もそんなテレキャスを理想としていたようだ

ドラゴンテレキャスがペイジ氏から愛されていた理由がそこにある

読者の皆さんは『ミラーテレキャス』をご存じだろうか?

ミラーとドラゴンは同じギターなのだ

ミラーテレキャスの塗装を氏が剥がしオリジナルのペイントを施したギターがドラゴンテレキャスということになる

ネットでも時期が異なる二種類のコピーモデルが流通しているのだ

一般的にはドラゴンの方が有名だと思う

このインパクトは相当だと思う

余談だがペイジ氏は美術学校の出身だそうだ

センスあるデザインも納得なのだ

「みんなはドラゴンって呼ぶけど」

「特にドラゴンを意識したことはないよ」

氏は何をイメージしてこの画を描いたのだろうか?


氏が留守中に友人がイタズラしたことでこのギターの歴史が終わった

これも有名なエピソードなのだ

その後、このギターがどうなったのか?

不明なのだ

ネックに関しては今でも使っているブラウン色のテレキャスに移植している

ギタリストにとってネックがどれほど重要なパーツであるかが分かる

やはり、ギターは実際手に取って購入すべきだと思う

本気で購入を考えているならば尚更なのだ

何でもネットで購入できる時代だがギターの購入は慎重に行いたい

まぁ、現物を見ないで購入する賭けも楽しそうだが・・・

ちなみに私は黒テレもドラゴンテレも現物を見ないでオーダーした

行きつけの楽器店とフェンダーというブランドを信頼しているのだ

結果オーライだった

とても手に馴染む良いギターだった

ちなみにストラトの時には半日くらい試奏して決めたのだ

仲良しの店員さんが無償で個室を提供してくれたのだ

自前のフェンダーツインとデラックスを貸してくれた

そんな優しさと気遣いに負けて購入に至ったのだ

以前にもお話したが当時はシングルの良さが分かっていなかった

引っ込みがつかない状況というのだろうか

長い人生には色々なことがあるのだ

振り返れば、私のギター人生を変えた大きなきっかけになったことは間違いない

現在では無類のシングル好きになってしまった

ストラトからテレキャスへの持ち替えにも違和感がない

シングルを鳴らすのは難しいがツボにハマれば楽しさも倍増してくる

テレキャスの話から少し脱線してしまったが・・・

まぁ、こんな着地も悪くないと思う😉 




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレキャスほど改造に適したギターはない

2022年04月03日 | 楽器
最近は当ブログもテレキャス&ストラトで定着してきた

レスポール純度はかなり低くなった

あいかわらず、過去に投稿したレスポール関連の記事から訪問する読者も多いが・・

当ブログがレスポールと無縁だということを知って退出するのだ

それで良いのだ

万人ウケするブログなども無理なのだ

何かに特化しているほどに良い結果を生む

ブログの執筆を目指している方はマニアックを目指していただきたい

という前置きはこの辺で・・・

今回はテレキャスについて少々語りたい

テレキャスはシンプルなギター故に伸び代がある

とにかく改造用のアフターパーツが充実している

ブリッジをイメージしてみていただきたい

ストラトやレスポールの場合には改造の余地がない

特にレスポールは何を改造したらよいか分からない

逆の言い方をするならば完成度が高いギターだといえる

仮にピックガードの色を変更することすらできない

ピックアップのエスカッションを交換しても意味がない

交換できるパーツはピックアップとペグくらいなのだ

それとツマミ類くらいだろうか?

ストラトの場合には少々マシなのだ

ピックガードの色を変えるだけでかなり印象が変わる

それでもブリッジなどの交換は現実的ではない

エレキギターを簡単に考えている初心者も多いようだが想像よりも難しい

ブリッジも簡単にポン付けできるわけではない

弦間が異なるだけですべてが台無しになる

レスポールと同様にツマミを交換することも可能だが恐らく交換後の方が格好が悪くなる

完成されたギターだということが出来る

レスポールと同じくピックアップ交換とペグの交換くらいになる

ペグも意外に互換性がない 場合によっては穴を埋めるような作業が求められる

そこそこの品質のギターを買った場合には弄る部分がないのだ

一方、テレキャスはかなり自由度が高い

踏み込んだ改造にはそれなりの工作スキルが不可欠だが・・

技術がある人にとっては最高のオモチャだといえる

ブリッジでも色々と遊べる


サドルひとつにしても色々な種類が選べる

興味ある方は検索してみていただきたい

構造がシンプルなだけに素材を変更しただけで音が激変する

三連のサドルから六連に変更するのも定番の改造なのだ


ブリッジプレートの形状が微妙に異なるでポン付けは難しい

三連サドルの場合、ブリッジの種類によっては裏通しと表通しを選択できる

レスポールやストラトには逆立ちしても出来ない芸当なのだ


どちらでも良いと思う

選択肢があるということが大事なのだ

ストラトと同様にピックガードの面積が大きいだけに交換はイメチェンになる

ペグに関してはストラトやレスポールと同様なのだ

特に廉価のギターの場合にはパーツ交換の効果が絶大なのだ

固定式のブリッジが故にストラトほどのシビアさは求められない

ツマミの交換もルックス的には効果大

角ばったものから丸みがあるものまで多種多様

リアをハム化するなど、音のバリエーションも広い

リアのシングルは使えるので可能ならばタップ化するのが良いと思う

テレキャスのタップ化とレスポールのタップ化は似て非なりなのだ

シングルにハムの機能を追加することは大きな武器になる

一方でレスポールをシングル化するのは思ったほどの効果が得られない

レスポールのタップ化は総じて中途半端なギターを創り出す

レスポールの形状でシングル系の音が欲しいならばP-90を積んだギターを選ぶべき

つまり、ここでも改造の余地がないということになる

買った状態がベストならばそれが一番だと思う

ギターにとっても財布にとっても良いと思う

パーツの交換を前提にギターを買うのは微妙だと思う

私も黒テレを購入する時には基本的にパーツ無交換でスタートしたのだ

気づけば、各所を改造し尽くしていたのだが・・

そういうこともあると思う

オクターブが合い難いという理由でテレキャスのブリッジを交換する人も多い

これに関しては賛否両論ある

「六連にするとテレキャスらしくないよね」

精度をとるか?ギターらしさをとるか?

悩ましい部分でもあると思う

いずれにしてもテレキャスは楽しく奥深いギターだと思う

”迷ったらテレキャスを買え・・”

ギター弾きの合い言葉にしてもよいくらいなのだ


廉価なテレキャスを改造用に買ってみるのも楽しいと思う

レリック加工に躊躇も迷いもない

気持ちが赴くままにガンガンに作業できる



ギターとはそういうものであるべきだと思う

そんな思いを具現化してくれるギターがテレキャスなのだ




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MTRはまだまだ現役だと思う

2022年04月03日 | 楽器
zoom R-8は本当に楽しいマシンだと思う

使い方が難しいという声を耳にするが真面目に取り組めば誰にでも扱える

家電でも初見で使いこなせる人などいないのだ

それと一緒なのだ


多機能なマシンだけに色々と欲張ってしまう気持ちも理解できる

とりあえず、自分のギターを録音から始めれば良いと思う

ギリギリでギグバッグのポケットにも入ってしまう

ヘッドフォンを工夫すれば、ギグバッグと一緒に録音環境を移動できる

録音できる環境があれば、手持ちのアンプも活きてくる


本機にシールドを接続する使い方がデフォルトだが内蔵のマイクで外部の音を録るのも楽しい


電池の消耗が早いのはたまにキズだが・・

総じてこの手の機器は大飯食らいなのだ

電源が確保できる場所ならば、外出先でも落ち着いて作業に没頭できる

MTRというと作曲や宅録と関連付ける人も多いが使い方に制約はない

スタジオなどに持ち込んでバンド練習などの音スケッチにも良いと思う

上手いバンドと下手なバンドの違いは何か?

上手いバンドには自己反省があるのだ

自分達の音を客観的に聴いているのだ

「なんかリズムがモタってるんじゃね?」

改善点に向かって練習の駒を進めることができる

これは個人練習にもいえると思う

楽器は弾いている時には周囲が見えない

脳が興奮しているのだ

録音した音を聴いてみると恥ずかしくなることがある

私はここ最近になって少しだけ自分の音が聴けるようになった

決して上手いというレベルではないが赤面するほど恥ずかしいという事もない

上手く表現できないが・・

まぁ、中レベルという感じだろうか?

自分の音を良く聴くことで直すべき部分が見えてくるのだ

音楽好きな人の多くは総じて聴く力に長けている

ギターを弾くのが苦手な人も聴き分ける力はあるようだ

「こいつ偉そうだけど、大して上手くなくねぇ?」

という感じだろうか?

他人には厳しく、自分に甘いのも世の常なのだ

MTRの導入は自分に厳しくできるきっかけになる

繰り返しになるが・・

客観的に自分を見つめることが大事なのだ

自分のレベルが分かれば、どんなギターや機材を揃えれば良いかも見えてくる


テクニックがない人に限って高額なギターを欲しがるもの

これはギター世界の謎なのだ

私の周囲にもそんな人が多い

キャリアとギターの値段が比例するいう勘違いなのだ

これは車にもいえる、運転が上手くない(乱暴?)な人に限って大きな高級車に乗りたがる

何故だろうか?

センターラインを堂々を踏み越えてこちらに突進してくるのだ

昨今、そんな事故も増えているという

車の購入もライセンス方式を導入すべきだと思う

私が若い頃にはお金を積んでも買えない車という物が実在したのだ

ライセンスの取得が購入の条件になっているスポーツカーがあった

まぁ、ギターの場合には身の丈を超えたギターを買ったところで誰にも迷惑をかけていないが・・

しかしながら、発信媒体としてはあまり歓迎できない

「安いギターってダメじゃね?」

「ってかギターじゃね~しな」

という偏見臭がプンプンなのだ

そんな流れに脱初心者辺りの層が惑わされることが多い

「安いギターじゃ音が悪いんだなぁ」

「お金貯めて高いギターを買いたいな」

ギターの音と購入金額が比例しているという錯覚を生み出す

まぁ、読者の皆さんが何を信じるか?は皆さん次第だと思う

ギターを続ける上で必要なものは自我なのだ

確固たる信念のようなものが欲しい

ネットの声に振り回されてはダメだと思う

自分と同じギターの評判が良ければ喜び、酷評を見かければ落ち込む

発信元が不明な声に一喜一憂しているようではギター弾きとして半人前なのだ

ギター的なメンタルは年齢やキャリアと比例しない

若くして成熟しているギター弾きも多い

YouTubeなどでバリバリと弾いている若い世代がまさにそんな感じだと思う

私よりも遙かに若いのに相当に上手いのだ

まさにそのセンスと技術に脱帽なのだ

私も良い意味で刺激を受けることが多い

先日のジョンメイヤーの看板曲のコピーもそんな流れで取り組んだのだ

目指すべきは遠い存在である一流ギタリストではない

身の丈を知れば、目指すべきレベルや目標が明確になってくる

ネットなどでどこかの誰かに一流ギタリストの使用機材を質問している人がいる

非常に微妙なやりとりに苦笑してしまうことがある

ある意味でギター業界も難しいと思う

色々なタイプのギター弾きの購買意欲を適度に刺激し続ける必要があるのだ

昨日ギターを始めたような初心者から自称ベテランまでを納得させるラインナップが必要なのだ

メーカーによっては購入のターゲットをかなり絞り込んでいるところもある

所謂、ハイエンドはクラスを製造しているメーカーは初心者など相手にしていない

頑張れば何とかお金が工面できる大人相手なのだ

「うちのギターは上手い人に弾いて欲しいなぁ・・」

そんな野心や願いは遠くに置いてきてしまったように思える

「買ってくれれば、何でもいいや」

「とにかく単価アップで頑張れよ!」

メーカー開発者の冷めた顔が目に浮かぶ

脱線してしまった・・・

録音環境がない方には是非ともMTRの導入を強くお勧めしたい

今の自分を知ることが適正な買い物にもつながってくるのだ

今買うべき物、買うタイミングが見えてくる

自分を知れば、間違った買い物が回避できる


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする