NHKの日曜美術館で、グルジアのピロスマニの特集をしていました。
番組を見ながら20代のころ、片手間にやっていたイラストの仕事を思い出しました。
ずっと描きためていた私の絵は、牧歌的で、ヨーロッパでは素朴派といわれていた部類の絵。
昼間仕事をし、夜、依頼された仕事をする、という生活でしたが、絵を描くという行為は、私にとって食べることと同じくらい日常的なものだったから、締切が迫って寝る時間がなくても、充実した日々を送っていました。
ピロスマニの絵は、そんな私の生活を蘇らせるものでした。
グルジアという国の歴史を知れば、なるほど、こういう画家が生まれて然るべき。。。と思います。抑圧された国民が思い描いていた理想が、ピロスマニという一人の画家の生き方と一致したのです。
彼を語る人々は、皆、憧れの恋人を語るかのように顔を高揚させ、朗らかな表情となります。
ピロスマニはグルジア人のアイデンティティそのものだし、魂そのものだ、と語っていました。
二月から埼玉近代美術館で、展覧会が行われるそうです。
私自身、初めて知る画家です。
素朴で神聖な動物の絵。牧歌的な人々、風景。
描くことと生活することの境界線のなかったピロスマニは、日本でいえば山頭火みたいな人かな。。。
展覧会、楽しみです。
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番組を見ながら20代のころ、片手間にやっていたイラストの仕事を思い出しました。
ずっと描きためていた私の絵は、牧歌的で、ヨーロッパでは素朴派といわれていた部類の絵。
昼間仕事をし、夜、依頼された仕事をする、という生活でしたが、絵を描くという行為は、私にとって食べることと同じくらい日常的なものだったから、締切が迫って寝る時間がなくても、充実した日々を送っていました。
ピロスマニの絵は、そんな私の生活を蘇らせるものでした。
グルジアという国の歴史を知れば、なるほど、こういう画家が生まれて然るべき。。。と思います。抑圧された国民が思い描いていた理想が、ピロスマニという一人の画家の生き方と一致したのです。
彼を語る人々は、皆、憧れの恋人を語るかのように顔を高揚させ、朗らかな表情となります。
ピロスマニはグルジア人のアイデンティティそのものだし、魂そのものだ、と語っていました。
二月から埼玉近代美術館で、展覧会が行われるそうです。
私自身、初めて知る画家です。
素朴で神聖な動物の絵。牧歌的な人々、風景。
描くことと生活することの境界線のなかったピロスマニは、日本でいえば山頭火みたいな人かな。。。
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