五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自律と自立

2016年04月06日 | 第1章 意識と知覚
自律と自立2016年4月6日

自分の思いや考えに従って自分自身自らの意思で行動する事が「自律」で、「自立」とは、組織や誰かに従属せずに独りで行う事と私は解釈しています。

自分の自律性が身に着いたのは随分幼い頃であろうかと思います。自分の幼い頃から強い意思が働いてきたことが現実を吟味する力を鍛えてきたようにも思います。異質な環境、つまり会社勤めや結婚を機に、自分の自律性の強さがどのくらいかは徐々に自覚できるようになっていきました。
自分がどのような生き抜き方をしてゆくかは、家庭の環境も大きく影響するでしょう。でも、自分を取り巻く環境がどんなに厳しいものでも自己の自律性を大切にしていかないとアイデンティティの統合が図りにくくなってゆきます。
与えられた環境の中で、自分らしい自分を自らが体感するには、自己の自律性が如何なるものか、またはどんな傾向なのかを自覚しておく必要がありそうです。
どんなに親しい友人でも、結束の固い家族でも、自分と自分以外の他者は別の人間なのです。自己の自律性について意識化するためには、そのあたりを切り離していないと難しいかもしれません。
「私は何なのか?」という哲学的な問い掛けは、身近な生活と共存している普遍的な問い掛けであるわけで、自己の自律性を思索する上でとても大事な思索となってゆくのです。

昨日は鎌倉の勉強会でした。今年も有り難い事に新たなメンバーが加わり、賑やかに展開しています。今年で11年目の鎌倉勉強会となります。
自らの意思で行うことのできる自分の選択は、長年の経験の蓄積によって迷走する機会が減ってはきましたが、これからの人生においても、重大な問題で岐路に立つことは必ずやってきます。
そんなときに、自分の考えで悔い無い選択して行動できるように、修業?を積んでいきたいものです。
でも、どんなに学んでも学び切れないのが自分自身の事であるかもしれませんし、だからこそ、希望と期待を持ちながら何かを選択していく事ができるのかもしれません。

◎○◎○◎講座生の皆様へ◎○◎○◎
琵琶湖の唐崎WSは、4月8日~10日です。9日は三井(みい)寺の遠足を予定しています。皆様と過ごす三日間楽しみにしています。

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どこに響かせる?

2016年04月04日 | 第2章 五感と体感
どこに響かせる?2016年4月4日

誰に何を伝えたいのか?という言葉の伝達は、的を得た言葉で言う事は案外難しく、自分が言葉の的を得たと思っても相手にも自分自身の解釈があり、自分の思いと言葉をそのまま受容してくれるとは限りません。

自分の言葉を相手に理解してもらうためには、平素の自分の思いや行動を理解してもらっていないとボタンの掛け違いになってしまうことは、誰しも経験している事でしょうし、日常の問題として私も大いに気遣いながら暮らしています。
自分の思いだけを相手かまわず主張したところで、はてさて、自分の思いは叶うだろうか?
いやいや、、、、そんな、簡単にはいきません。

自分の思いばかりに囚われていると、叶わないことに固執してゆきます。

一体、誰に何を伝えて、自分は何を叶えたいのだろう。

昨晩のルネサンス、バロック等、典礼の古楽を学んでいる声楽家のアンサンブルを聴きながら、そんなことをつらつら考えました。
聖堂の高いところにある窓に映る木々が、迫る夕闇に影となって、吹く風のまま揺れているのが見えます。そのさらに高い高いところに届かんがごとく、抑制のある歌声の中に永遠の広がりが伝わってゆくのです。

大きな声が、その目的を果たすのではなく、身体の内に巡る響きが「いと高きところ」に届いていくような響きと形容してみると腑に落ちます。
能楽の謡や声明の呂律にしても、声の回し方にしても、ヨーロッパのグレゴリオ聖歌と似ていると云われるのは、「天に届ける」という目的が同じだからでありましょう。

誰に届けたいか?どこに響かせるか?

天のいと高きところが自分の体内にあるとしたら、内に響かせる響きが永遠へと繋がってゆく事を信じる自分の体内で巡り魂を震わせ、それが届けたいところに届いていくようにも思います。
人の身体は神の神殿であることは、どうも真(まこと)の事のようです。

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目黒川のお花見(感受することについて)

2016年04月03日 | 第2章 五感と体感
目黒川のお花見(感受することについて)2016年4月3日

先日オープンした東急デパートを内覧し今時のデパートの在り方の御手本を観た様な気になり、銀座和光で開催されている人間国宝の各ジャンルの工芸作家の作品展で560万円の竹籠が欲しくなり^^;、老舗の煉瓦亭で元祖オムレツを女性同士の合い席で頂き^^、知人の個展に赴きルネサンスの時空に漂い^^;;、大崎で親しいシスターのお兄様の油絵の個展で大いに楽しみ^^;;;、さらにひと駅電車に乗り五反田へ^o^。
五反田から中目黒に向かって目黒川沿いおよそ3キロを歩き、お花見を楽しみました^^vvv

歩いた歩いた。

いつも車で走っていたり、ピンポイントで出かけている場所を繋げる様な道のりに、頭の中に納得する地図が描かれ、昨今話題になっている目黒川流域は確かに居住地として好感持てると思いながら、私のかつてのピアノの師匠である友人と、とめどもなくお喋りをし、足と口の運動に勤しむ休日を過ごしました。

桜を愛でながら辻邦生の小説「西行花伝」が互いの愛読書であることも解り、目黒川で、如月の桜を眺むる西行の心持ちと辻邦生の文体の美しさを語り合い、3キロの道のりは、人の多さを気にすることなく平安後期に時が飛び、彼女のフランス仕込みで育んだ音感的な感性が重なり合い、なんとも心地よい花見をさせてもらいました。
人の感性は素地もあるとは思いますがいくらでも養えるものであり、その人の興味の積み重ねと経験がとても重要なのだと思います。自分が何を知っているかを紡ぐ言葉の出し方と、どんな話題と繋げるかによって、人との会話が相乗していくことで自分の感性も育まれてゆきます。
直観による感受性は、理性と深い関係にあるようです。
感受するものを何らかの媒体に表現してゆくうちに自ずと自分の個性の美が構築されてゆくようです。だからこそ、学び続ける情動があれば、どんどんと感受する力も備わってきます。

見て、聞いて、触って、動いて、食して、養うものをぞんざいにせず、常々丁寧に扱いたいものです。
上澄みのものよりも心の奥深くに持つ核の部分がふるふると揺れる時間はなんとも佳き時であることよ。


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風習の記憶

2016年04月02日 | 第2章 五感と体感
風習の記憶2016年4月2日

昨日、永平寺の特集をテレビで見ました。
父親の仕事の関係で、永平寺に近い大野に二年間住み、その時の異文化体験が私の原型になっています。
テレビで修行僧が托鉢をし、少し離れた町まで托鉢して巡る様子が映し出されていました。
一軒一軒を巡りながら托鉢するお坊さんが、我が家にやってくると、鉢に小銭を入れ、母の後ろにくっつきながら眺めていたことが鮮明に蘇りました。
半世紀も経っているのに、記憶は鮮やかです。

年を取れば取るほど、幼い頃の記憶と少し前の記憶の体感に差異が無くなってくる事に気付き始めています。
痴呆になると、昔の事はよくよく今の事のように覚えており、語りもスムーズであることが不思議でありましたが、最近、人の記憶の傾向がそのように仕組まれている事に宇宙の神秘を感じるのです。
その内、宇宙創世の記憶までが体内から蘇る日が来るんじゃないかしら。。。と、思い、その日が来るのを楽しみにし、期待もしています。

幼い時に行った永平寺の記憶がそのまま自分の原型と繋がっているので、あまり粗野に扱いたくないという思いもあり、未だに永平寺を再訪してはいないのですが、大野に暮らした時期から半世紀という節目を目前に、北陸新幹線に乗って行ってみたい気持ちが湧いてきました。

前々から目標にしていた還暦に禅僧が持つ漆の食器セットの応量器を求めるためにしっかり貯金を致します。「托鉢貯金」とでも名付けましょうか^^。



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満開の桜

2016年04月01日 | 第2章 五感と体感
満開の桜2016年4月1日

あれやこれやと仕事に追われて1月から駆け抜けて、これから3ヶ月、まだまだ駆け抜けないといけないと思いつつも、一旦頭をクールダウンする必要があるようで、久しぶりに葉山から鎌倉を母と一緒にドライブしました。
鎌倉の街中を避け、逗子の住宅地の桜並木を抜け、葉山のいつものケーキ屋さんで穏やかな海を眺めて、由比ヶ浜、長谷を通り、腰越の龍口寺から大船経由で帰路に着くいつものパターンを楽しみました。

満開の桜と鎌倉の山の新緑と山桜の淡い色合いがホワホワと柔らかく、出来立てほやほやの新鮮さは、身心を湧き立たせます。

毎年、桜の咲く時期は、少しずつ違います。入学式や入社式、復活祭や花まつり等、たくさんの大きなセレモニーやイベントがある季節に桜の予測を立てて計画を立てるのは難しいことですが。。。
今年も来週から琵琶湖の勉強会がありますが、やはり桜の咲き具合が気になります。散る桜の桜吹雪の中、琵琶湖の風景を楽しむことになりそうです。
海津大崎あたりの湖北の桜や比叡山の桜は、きっとこれからでしょう。

いつも乗る電車の窓から眺める多摩川の桜を楽しみ、目黒川の桜に目を留め、買い物がてら近くの公園に寄りながら、しばらくの間楽しめそうです。

行く先々のお花見を楽しみに。。。


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