DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

パエス、親子2代王座獲得ならず(WBA暫定スーパーライト級)

2015年05月29日 03時38分43秒 | 世界ボクシング
今月15日金曜日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBAスーパーライト級戦(暫定王座):
王者ホセ べナビデス(米)TKO12回21秒 挑戦者ホルヘ パエス(メキシコ)

*昨年師走、暫定王者ながらも中々評価が高かったマウリシオ エレラ(米)を破り同王座を獲得したベナビデス。今回の初防衛戦の相手は、元IBF/WBO統一フェザー級王者ホルへ パエスの実子で、同名の選手です。ジュニアと言っても王者より4歳年長で、すでに50戦近くのキャリアの持ち主。38勝(23KO)6敗2引き分けと中々の戦績の持ち主で、これまでにWBCの下部タイトルを上の階級(ウェルター、スーパーウェルター)で獲得しています。2011年から翌年にかけ、フリオ セサール チャベス(メキシコ)の実子、オマールに2連勝した星が光ります。

そんな名のある選手を相手にベナビデスは、前半戦から試合を優位に進めていきます。3回にダウンを奪った王者。その後も断続的に挑戦者にダメージを加えていき、最終回開始早々にレフェリーストップを呼び込む快勝劇を演じました。

全勝記録を23(16KO)に伸ばしたベナビデス。同団体のスーパー王者であるダニー ガルシア(米)は昨年3月から防衛戦は行っておらず、ウェルター級への転向を示唆しています。レギュラー王者ジェシー バルガス(米)はすでに来月、WBOウェルター級戦へ出場することが決まっています。このままべナビデスが同王座の唯一王者になる可能性大、ではないでしょうか。

挑戦者の実父シニアは1990年台前半をピークに迎えた選手でした。フェザー級でIBFとWBOの統一王者に輝く事に成功しています。しかしその当時は両団体ともマイナー団体として扱われています。1988年にIBF王座を獲得したシニアは驚くことに翌年1989年、防衛戦を5度行うと共に、無冠戦にも2度登場するという活躍ぶり。1990年にWBO王座を吸収した後は、2階級制覇を目指し幾多も上の階級で世界王座に挑戦しますが、結局は3つめの世界王座獲得はなりませんでした。終身戦績は79勝(51KO)14敗5引き分け。キャリア最後の18戦は17勝(9KO)1引き分けと確実に白星を重ねていきました。地味な怪物的選手、といっていいでしょうね。
コメント (3)
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